「10代最後の作品にかける思い」

6月23日、主人公である愛知一中3年生・藤山正美を演じる池松壮亮さんにスペシャルインタビュー。
真っ先に目を引いたのは、ドラマ8「とめはねっ!」の大江君とは違ったその髪型。

 「髪は1センチの長さに切りました。こんなに短いのは人生で初めてです。鏡を見るたびに???ですが、切ることで覚悟が決まりました。終戦特集ドラマをやるのだから当然だし、あの時代のドラマを作るための決意の表し方の一つだとも思ったので、気合が入りました。」また、体も絞った感じ。「体重も2キロおとして筋肉をつけました。当時の端艇部(ボート部)の生徒は体格がいい。勤労動員や軍事教練などで体が鍛えられているんですよね。撮影に入る前にボートの練習をしましたが、かなり辛かったです。」
 役作りは体だけではない。「台本や原案となった著書『積乱雲の彼方に』は読みましたが、どういう作品にすればいいのかずっと悩んでいました。それでクランクインの前に、太賀君と2人で鹿児島の知覧に行ってきました。写真館にも入りましたが、衝撃でした。写真の一人一人と目が合っている気がして、生半可な気持ちではできないなと覚悟しました。」と、私生活でも仲のいい共演者の太賀さん(正美の親友・笠井光男役)と2人で高め合ったようだ。

今の若者は戦争を知らないというが、池松さんはどうだろうか。

 「僕のひいおじいさんが戦争の話をしていましたが、何となく聞いていた程度です。戦争はイメージできても、実際にはわかっていない。たくさん情報はあるけど深いところまで知ることはできないし、僕らの次の世代はもっともっと戦争を知らないと思う。この現場に入ってからいろんな思いがあって、戦争を知らない若者たちにも訴えかける作品ができたらと思っています。」

撮影は、6月17日から始まり、愛知・滋賀などで
行われている。名古屋はどうだろうか。

「“名古屋メシ”を太賀君と2人で食べ歩いています。ひつまぶし、味噌煮込み、手羽先、味噌カツ…ほとんど食べましたが、ひつまぶしが一番好きですね(笑)あんかけスパゲッティにも挑戦してみます。」と、ハードな撮影の合間に、若者らしい“放課後”も楽しんでいるようだ。

最後に、7月9日に20歳の誕生日を迎える池松さん、ドラマへの意気込みは?

「7月9日で20歳ですが、最後の作品は“15歳”(笑)。でも10代最後の作品なので力が入ってます。事実に基づいた話として、今までになかった新たな終戦特集ドラマを作っていけたらと思っています。」

 ある共演者はこう語った。「10代でこのような作品の主役を張れるのは、同じ役者としてうらやましい。
自分も10代で巡り合いたかった。」このドラマで、池松さんが10代にどんな終止符を打ち、どんな20歳を迎えるのか、放送が楽しみだ。