2022年12月10日に愛知県大府市で「まるっと!×鉄旅」トークショーを開催しました。
鉄旅MCとしておなじみの別井敬之アナウンサーに加え、別井アナに負けないぐらい鉄道大好き!な、糸井羊司アナウンサー(三重・四日市出身)が参加。
東海地方の鉄道の魅力についてたっぷりトーク♪鉄道愛あふれる2人のトークに、会場は大盛り上がりでした。
まるっと!×鉄旅 お気に入りの1本!
別井
鉄道模型のコレクションが、記念写真がアルバムに増えていくように増えていったんだね。
でも、この模型って子どもの趣味というよりは、糸井アナの趣味じゃない?(笑)
別井
続いて、私のお気に入りの鉄旅!
私のお気に入りは「JR飯田線 三河大野~湯谷温泉」です。
湯谷温泉に向かっていく景色の美しさはもちろんのこと、
いつも一緒に撮影している佐藤カメラマンの「これどうやって撮ったの!?」というプロ意識にも注目してほしい!
動画はこちら▶「JR飯田線 三河大野~湯谷温泉」
このシーン「どうやって撮ったの!?」と思いませんでした?

いつも「まるっと!×鉄旅」は複数のスマホで撮影していて、このシーンは佐藤カメラマンが物干しざおをクレーンカメラのように改造して、撮影していました(笑)

「鉄旅」は、できるだけコンパクトな機材で小回りの利く取材をしようと、スマートフォンを使って撮影しています。時には2台使いも。
撮影風景はこちら▶「鉄旅・撮影の裏側」
東海地方の鉄道ついて、とっておきの鉄道話をご紹介!
糸井
わたしのとっておきの鉄道話は名付けて、
『わたしだけが知っている!?東山線』
名古屋局に勤務中だった2007年、名古屋市営地下鉄東山線が、開業50年を迎えました。
そのときに取材した、「東山線誕生秘話」をご紹介します。
【東山線秘話 その1】栄の地下にこんな空間がある


ここは「旧・栄町車庫」です。
東山線が開業したのは、1957年11月15日。
最初の2年間は名古屋・伏見町(現在の伏見)・栄町(現在の栄)の2キロほどの区間だったんです。となると当然、列車の整備をする車庫が必要ですよね。
そのためにつくられた空間がここなんです!
【東山線秘話 その2】地下鉄の列車はこうやって入れた


ここは現在の「錦通」です。

「錦通」に穴を掘ったの!?と思っているみなさん・・・違います。
もともと「錦通」は東山線を通すための敷地だったんです。
敷地を全部掘って、線路を敷いて、設備をつくって、列車を入れて、蓋をして・・・
そうして誕生したのが、「錦通」なんです!
こんな風に東山線が誕生したんですね。
【東山線秘話 その3】名古屋駅ホントはこうなるはずだった

当時の名古屋駅の計画図です。
あれ?地下鉄が地下にない!?
当時は国鉄のホームの横に地下鉄のホームをつくって、そのまま私鉄と乗り入れる予定だったんですね。

しかしその計画が中止なってしまったので、現在のこの位置になりました↓

しかし現在の位置にホームができて、こんな影響が・・・。
黄色い丸の箇所、笹島の交差点で曲がらなければならなくなってしまったので、線路がものすごく急カーブに!
ここのカーブは全国的に見ても、かなりの急カーブです。

14年前にその急カーブを取材した私です。
線路には油が自動的に出るようになっていて、車輪とレールにあまり負担をかけずに安全運転が保たれていました。
別井
つづいて私のとっておきの鉄道話はこちら!

静岡県の大井川鉄道です。
大井川鉄道
SLの動態保存(旧式の車両を運用可能な状態で整備・保存すること)を全国に先駆けて行った 静岡県の鉄道会社
私は2005年から2009年まで静岡局に勤務していました。当時、私の幼い頃の憧れの車両「京阪特急3000系」が大井川鉄道で第二の人生を送っていて、それに会いに来たのが、最初の接点でした。その際に「SL急行」にも乗ったのですが、これにハマりました。当時の良さを残す旧型客車、茶畑をゆくSLの息づかい、、、ちょうどC56-44機関車という「戦争の生き証人」ともいえる車に出会えたことも大きかったです。

こちらはSLの機関室の中です。熱を感じる距離での取材はたまりません!

これは、旧型客車の窓枠と窓ガラスを修復しているところです。 傷んだ木枠は新しいものに取り換えつつ、昭和30年代に使っていたゴムやガラスは風合いを保ってそのまま再利用できるように修復しているんです! SLの修復現場なんてなかなか見られませんよね。取材で、ふだん入れない場所に入ることができるからこそ撮影できた瞬間です。

静岡局時代からお世話になっている大井川鉄道のみなさんです。
みなさんとの長いお付き合いのおかげで、いろいろな場面を取材させてもらっています。
大変ありがたいです。
別井アナの大井川鉄道の記事はこちら▶
会場のみなさまの質問にお答えします!
Q もう乗れない列車に乗れるとしたらどの列車に乗りたいですか?
別井
名鉄「北アルプス号」です!
糸井
名鉄「パノラマカー」も捨てがたいですが、かつて近鉄内部・八王子線を走っていた「モニ226」にも思い出があります。

↑当時四日市スポーツランドに保存されていた「モニ226」と糸井少年。
※ちなみに、現在保存されている場所は、三岐鉄道北勢線阿下喜駅近くです。
Q 糸井アナの一番好きな路線はどこですか?
糸井
名鉄瀬戸線です!名古屋局時代に名鉄瀬戸線沿いに住んでいました。
おすすめポイントは、矢田川にまたがる鉄橋を渡るとき、線路が急カーブのため列車のスピードを落とすんですね。
そのときの鉄橋を渡る風景と「ザザン ザザン」という音が聞こえるのが好きです(笑)
別井
あのリズムと重い音の感じがたまらないよね~!
まだまだお話したそうな2人でしたが、時間の関係で今回はここまで!
また機会がありましたら、みなさんぜひご来場くださいね♪
おまけ(トークショー終了後・・・)

糸井
今回のトークショー、ふるさとのすばらしさをみなさんにご紹介することができて、一緒に楽しんでいただけたのが本当に嬉しかったです!
別井
「まるっと!×鉄旅」に出演するとしたら、どの路線に行きたい?
糸井
「お堀電車」です。

「お堀電車」は名鉄瀬戸線の廃止された区間です。昔はいまの清水あたりから分岐して、 なんと!名古屋城のお堀の中を走っていました。 その遺構がいまも残っています。 しかも全国でも珍しいガントレット(単複線)だったんですよね。 路線の途中にある小さな橋の下をくぐるために、複線の線路を単線分のスペースに重ねた区間がありました。
別井
あとサンチャインカーブね!(半径が3チェーン=60メートルの急カーブ)
糸井
「お堀電車」は昭和51年まであったんですが、それを付け替えて、現在のように栄町の地下に入るようにしたんですね。 その跡がいまもところどころに残っているので、それを訪ねながら昔の映像も懐かしみたいですね。


番組ホームページはこちら
まるっと×鉄旅!▶
筆者

別井敬之アナウンサー
「NHKラジオ鉄道大博覧会」「東海道新幹線開業50周年・まるごと新幹線」「BS鉄道ファン倶楽部」「夢のSL記念館」「SL復活C571よ永遠に」など鉄道番組多数。時刻表検定取得。愛読書は時刻表(中型全国版)の"乗り鉄"。東海地方のJRは乗り尽くし完了。私鉄と第3セクターがもう少しかかりそう。。。

糸井羊司アナウンサー
2005~2010年まで名古屋放送局勤務。鉄道趣味については乗り鉄・撮り鉄など広く浅く、だが、ちょっと突出しているのは「模型鉄」かな・・・(保有車両数は150両ほど)。
現在は「正午ニュース」(平日)キャスター。「出川哲朗のクイズほぉ~スクール」ナレーション担当。
糸井
私のお気に入りは「名鉄犬山線 名鉄名古屋~下小田井」です。
動画はこちら▶「名鉄犬山線 名鉄名古屋~下小田井」
名鉄犬山線のおすすめポイントはここ!
ここが犬山線の合流点のため、たくさんの電車が集まってきます。さらに線路がカーブになっているので、電車のスピードが遅くなる。そのため電車がゆっくり見られるのでおすすめです!
名古屋局勤務時代の2005年~2010年の間、子どもを連れて何回どころか、数十回訪れました。(黄色の丸のあたりからよく見ていました)
当時は、子どもも鉄道が大好きでした。
そのうち、この電車を家でも走らせたいなと言うようになり、鉄道模型を私のお小遣いで買うようになりました(笑)
その結果、自宅には東海地方の鉄道がたくさん!いまも自宅に飾っています。
この模型を見ると、枇杷島によく行ったな~と名古屋局時代の家族の思い出がよみがえるようになりました。