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「どうする家康」本多忠真役 波岡一喜さん "酔いどれ侍" 三方ヶ原でどうする!

2023年5月12日


第17回の放送でいよいよ「三方ヶ原の戦い」が始まりました。戦いの鍵を握るのが、波岡一喜さん演じる本多忠真。お酒大好きな「酔いどれ侍」ですが、甥の忠勝に武芸をたたき込み、戦国最強武将に育てた人物でもあります。
波岡さんに忠真をどのように演じたか、そして、三方ヶ原の戦いの見どころを聞きました。

"酔いどれ侍"忠真の役作り

常に酔っぱらっているような忠真。個性的な役作りはどのように?

波岡一喜さん

例えば容姿はどうするかとか、こちら側で考えて提案したのが多かったです。ひげは僕があったほうがいいと思って生やしてもらいましたし、あとは、戦の中でお酒を飲むシーンも、僕がほしいと思っていて。当初それは全然無かったんですけれど。
戦いながら、酔えば酔うほど強くなる"酔拳"じゃないですが、なんだか"酔いどれ侍"、そう言っちゃえばかっこいいけど、ただの飲んべえ(笑)。
登場シーンや宴会で泥酔しているシーンもあるけれど、それ以外のところで、酔うほど強くなるという面が出せたら、ひとつキャラクターとして立つのではないかと。
家臣団のキャラクターがひとつひとつ立てば、家臣団全員そろったシーンがおもしろくなるんじゃないかと思ったので。

松本潤さん=家康と家臣団

キャラの濃い家臣団。息ピッタリに演じられるのは、殿のおかげ

波岡一喜さん

家臣団のメンバーは、松重さん大森さんを含め、本当に俳優の猛者ばっかりで。そして根底に殿を尊敬していて、忠義を尽くすんだという家臣の思いが役としてもあるし、われわれ俳優としても、松本潤さん「殿潤」を心の底から尊敬していて、殿のためにこの作品をよくしたいと思っている。
それが共通認識としてあるので、いつも家臣団は殿を立てて、いかに殿がよくなるか、阿吽(あうん)の呼吸でできています。

大ピンチ!三方ヶ原の戦い "忠勝を生かすために"

そんな徳川家臣団、大苦戦するのが三方ヶ原の戦い。家康たちの前に立ちはだかったのは、戦国最強といわれる武田信玄が率いる軍勢です。

波岡一喜さん

とっても大きなドラマがいくつも起こります。三方ヶ原の戦いは、前半戦の絶対的な節目だと思うので、覚悟を決めて見てもらえたらと思います。

"忠勝を生かすために" 壮絶なシーンに注目

波岡一喜さん

初めに大河ドラマのお話をもらった段階から、大体9か月くらいたった状態のときに撮っているんですけど、そのシーンのためにやってきたようなところが僕にはある。
なので、気負いすぎず、かかりすぎずというのを心がけて、いい意味で冷静に忠勝への思いをちゃんと伝えられたらいいなと思い臨みました。

インタビューを行ったのは、三方ヶ原の戦いがあった浜松市です。
波岡さんは、インタビューの後、三方ヶ原の戦いの古戦場の一つで、資料が展示されている「犀ヶ崖資料館」と、その南側にある本多忠真の活躍をたたえる「本多肥後守忠真の碑」を訪れました。

手を合わせ、忠真を演じられたことへの感謝を伝えたそうです。

犀ヶ崖資料館 静岡県浜松市中区鹿谷町25-10

筆者・編集を終えて

「まるっと!」リポーター 無類の歴史・ドラマ好き"カトリーナ"こと加藤里奈

ひげをたくわえたワイルドな見た目や、戦でお酒を飲むシーンを波岡さんが提案したというお話を聞いて、積極的に役を作り上げようとする姿勢に俳優は表現者であり、制作者の1人なんだ!ということを改めて気付かされました。それぞれの俳優がもたらす表現やアイデアがあってこそ、その役柄が完成するんですね。波岡さんも"猛者ばかり"と話していた家臣団を演じる俳優陣。三方ヶ原の戦いでは、どんな感情・表情で鬼気迫るシーンを演じられるのでしょうか。私も覚悟してテレビの前でその時をむかえたいと思います!


物語は、東海から。

大河ドラマ『どうする家康』