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「どうする家康 大河たび」松嶋菜々子×阿久比町

2023年5月10日


大河ドラマ「どうする家康」主演の松本潤さん始め、ドラマの出演者が、自ら演じる人物とゆかりのある地を巡る、シリーズの旅番組「どうする家康 大河たび」。

今回の旅の舞台は、知多半島の中央に位置する阿久比町(あぐいちょう)。松嶋菜々子さんが演じる家康の母、於大の方(おだいのかた)が20歳の頃に移り住んだ町です。

坂部城跡 再婚後は暮らしが一変 於大の取った行動とは

まず向かったのは、於大が離縁後、新たに嫁いだ久松家が治めていた坂部城(さかべじょう)の跡地です。

あぐい ふるさと ガイド 秋葉愛子さん

秋葉さん

ここが坂部城のあったところです。狭いところですので、於大さまは岡崎の大きいお城だったところから、この屋敷のような小さなお城に来られるということで、片田舎へ来るっていうような気持ちだったのではないかなと思うんですけどね。

坂部城跡

城といっても天守閣もない屋敷での暮らし。於大は、生活が厳しい領民たちのことを気にかけていたといいます。

秋葉さん

これがね、綿の木なんですよ。於大さまが、この種を持ってきて、そして領民のみなさんに植えるように勧めて、そして(領民が)暖かい着物衣類を着ることができるようになって、領民のみなさんにも喜ばれて。

於大が阿久比にもたらしたと伝わる綿。その繊維でつくる木綿は高く売れ、農家の貴重な収入源になったといいます。

秋葉さん

最高の女性じゃないかなと、私は思っているんですよ。戦国の寂しい落ち込むような時代に、やはり「華」ですよね。

松嶋さん

「どうする家康」の中で描かれる於大さまも、どこか本当に明るくて、でも強い部分をもっていて、世の中のことも考えてしった激励もするし、私も楽しく演じさせていただいています。

洞雲院 寺に残るゆかりの品々 於大が込めた思い

洞雲院(とううんいん)

久松家・領主の妻として新たな人生を歩み始めた於大が、深く帰依(きえ)していたのが、洞雲院(とううんいん)です。
於大から譲り受けたという貴重な品々を、今回特別に見せてもらいました。

洞雲院 住職 大塚晃由さん

於大の方が、こちらのお寺に寄付されたおけさでございます。
「(久松)俊勝の御奥ご寄付」と書かれています。

松嶋さん

何を祈願したのでしょうか?

大塚さん

(織田側の)佐久間の軍勢がお城に攻めてきて、そして坂部城が落城したわけでございます。多くの命が失われたというのは容易に想像できるわけでございます。このお寺にこのおけさを寄付して供養なさったのかなと。

洞雲院 住職 大塚晃由さん

さらに於大が、離れて暮らす家康への思いを込めた、こんな品も。

大塚さん

血書といいまして、自分の血を混ぜて墨に混ぜて書かれたお経でございまして。字を1文字1文字書くたびに、3回お拝をして書いてこられた。家康の武運長久を願って書かれたお経でございます。

血書阿弥陀経

松嶋さん 今回の旅の感想

同じ母親としての子を思う気持ちや、家族を思う気持ちに触れたことで、人間味を感じられてすごく近く感じて、より於大さまを思って、今回の大河に活かせたらなと思いました。

於大の遺髪が納められたとされる塚

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物語は、東海から。

大河ドラマ『どうする家康』