3月1日の旬の食材・長寿の食卓は、東海地方で桃の節句に供えられている和菓子の一つ「おこしもん」の作り方をご紹介しました。
「おこしもの」「おしもの」「おこしもち」とも呼ばれています。
起源については諸説ありますが、木型から起こすから、木型に押し付けるから、という意味からきているようです。
型がない場合が、好きな形を作り、色付けするのも楽しそうですね。
お子さんの成長を願い、家族で手作りするもと良いかもしれません。
材料となる上新粉(米粉・こめこ)とは、米を粉にしたもので、奈良時代からせんべいや和菓子(団子など)に使われてきました。
最近では細かく粉にする技術が大きく進化し、パン・ケーキ・麺類などにも米粉が使われるようになりました。
グルテンフリー食品などの認知度が高まり、米粉食品が見直されています。
★上新粉(米粉・こめこ)の栄養素
米粉には、タンパク質や炭水化物、脂質、無機質、ビタミンB1、ビタミンEなどの栄養素が含まれています。
タンパク質を構成する必須アミノ酸の含有量を米粉と小麦粉を比べてみると、必須アミノ酸とタンパク質がバランス良く含まれているかどうかを表す「アミノ酸スコア」という数値によれば、米粉が65、小麦粉が38〜44となっており、米粉の方がより必須アミノ酸が含まれていると考えられます。
皆さんのご家庭でも、ぜひ、桃の節句に作ってみてはいかがでしょうか?
- <材料 押し型15コ分>
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- 上新粉(米粉)・・・500g
- 塩・・・3つまみ
- 熱湯・・・500~550ml
- 上新粉(打ち粉)・・・適宜
- 水・・・適宜
- 食紅(赤・黄・緑)・・・適宜
【A】- 砂糖・・・適宜
- しょうゆ・・・適宜
- <作り方>
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(1)
ボウルに上新粉と塩を入れ、菜箸4本で粉を混ぜながら、一気に熱湯を入れてよく混ぜ、両手にビニール手袋をしてこねます。熱いので注意する。
(2)さらしの布巾に上新粉(打ち粉)を入れて包み、型に粉をはたきつけます。(生地が型にくっついてはがれにくくなることを防ぐため)
(3)(1)を(2)の型に詰め、型からはがれやすいように指先で生地を盛り上げます。型を裏返して型の角をたたいて、生地を型からはずします。型の裏側に生地の適量をgで記しておくと、毎年分量がわかりやすくて便利です。
(4)ボウルに水を入れ、少しずつ食紅を溶かします。生地の裏に一度色を塗り、色具合を確かめます。黄と緑を混ぜて黄緑にすると美しい。
(5)(3)の表面をハケで粉をはたき落とし、筆を使って(4)で色づけをします。粉をはたき落とすと色がにじみにくくなります。
(6)オーブンペーパーを敷いた蒸し器に(5)をのせ、15分ほど蒸します。
(7)(6)が蒸し上がったら、網の上にオーブンペーパーを敷き、まず表面を乾かしてから裏面も乾かします。
(8)そのまま食べてもおいしいですが、少しかたくなったものを焼いて(A)を付けて食べるとさらにおいしいです。

村竹勝司
神社仏閣巡り・利き酒が好き
愛犬家