清須市在住のアコーディオン奏者 アンジェロさんと、金山にあるアコーディオン専門店店長の中山さん。
2人の出会いは、お互いに人生の転機となるものでした・・・☆
アコーディオンがつないだ物語とは?
(NHK名古屋 リポーター 松井かれん)

アンジェロ アクィリーニさん イタリア・ピエモンテ州出身。
10歳からアコーディオンを始め、世界大会などで優勝。音楽学校の校長も務めました。
さらにアコーディオンだけで構成されるオーケストラも主宰。写真はコンテストで優勝したときのもの。
とにかくアコーディオンのプロとしてすごい人なんです!
そんなアンジェロさん。度々、演奏会のために愛知に訪れていました。
そして20年前、愛知県のアコーディオン同好会に招待されそこで出会ったのが中山さんでした。

中山さんは会社勤めのかたわら、週末はアコーディオンに明け暮れる日々。
いつかアコーディオン専門店を開きたいと考えていたそうです。
それなら!とアンジェロさんが声をかけ、イタリアでの修行の場を作り紹介したそう。
中山さんも決意し、会社を辞め、イタリアへアコーディオン修行に旅立ちました。
一方のアンジェロさんは、当時港区に開業したイタリア村の奏者として声がかかり、愛知県に移住していたのです。しかし、たった3年で廃業。職を失うはめに。
そのニュースをイタリアで知った中山さんは、帰国後早急に店を開き、アンジェロさんを講師として迎えいれたのでした。写真は開店直前の1枚。
2人の出会いがなければ、中山さんは店を開かなかったかもしれませんし、アンジェロさんも職を失いイタリアに帰っていたかもしれません。そう思うと本当に奇跡の出会いですよね。

店は、本場で修行したアコーディオンの専門家がいる!本場の講師もいる!と開店後、全国からお客さんや生徒が来るようになりました。
イベントを企画したり、日本でもアコーディオンのオーケストラを作ったりと、アコーディオン人口や専門店が減る日本で、2人の活動はアコーディオン文化を守ることにつながっています。

とても気が合うというアンジェロさんと中山さん!
これからも息の合ったコンビネーションでアコーディオンの魅力を広めて下さい!
筆者

リポーター 松井かれん
三重県伊賀市出身