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あのとき、何食べた? #6 友情の輪を広げてくれる料理

ハロー!ネイバーズ

2022年9月14日


皆さんには、"忘れられない食事"はありますか?
「あのとき、何食べた?」は、中部に住む外国籍や外国にルーツのある方々の"忘れられない一品"を掘り下げるグルメドキュメントです。

愛知県知立市にある「もやいこ農園」は、地域の人たちが農作業を通して交流できる場として作られ、外国人の参加者も多くいます。ベトナム出身のディン・テ・チュンさん(33)は、仕事の息抜きに農園に足しげく通う一人。コロナ禍で里帰りが難しい今、農園の人々は日本の家族のような存在になりました。チュンさんと彼らをつないでくれたのは、"あの料理"。

目次
【チュンさんの"あの時"】辛いとき、ベトナムの家族と食べた"生春巻き"

チュンさんにとって特別な料理は「生春巻き」。ベトナムでは家庭料理としてはもちろん、手軽に食べられるストリートフードとしても人気です。
10歳の時にお母さんから作り方を教わって以来、家族で生春巻きを食べるときはチュンさんが作るようになりました。

大学生の時にベトナムから日本へ留学したチュンさん。卒業後、日本企業でベトナム事業を担当するはずでしたが、会社の計画がとん挫し、退職します。以降、チュンさんは日本で自分がやりたい仕事を模索する、苦しい日々が続きました。
そんなチュンさんを支えてくれたのが、年に2回のベトナムへの里帰りです。家族や親族との関わりが何よりも大切とされるベトナム、チュンさんが帰国するたびに、親戚一同が集まってくれました。

4年前から、チュンさんはその語学力を生かし、日本で働きたいベトナム人に日本語を教える仕事につきました。しかし、コロナ禍で苦しいことがあっても、以前のように家族に会うことが難しくなってしまいました。ずっと心の支えだったベトナムの家族。直接会えない分、家族と連絡することが増えましたが、家族が恋しい気持ちは変わりません。 寂しくなった時、チュンさんは生春巻きを食べて、ふるさとを思い出していました。

【チュンさんの"今"】もやいこ農園が「日本の家族」

そんな時友人の誘いで参加したのが、もやいこ農園。日本人も外国人も、お年よりから子どもまで集まって交流できることが楽しく、毎週通うようになりました。
この日は農園の交流会。メンバーが自分のふるさとの味や得意料理を持ち寄ります。もちろんチュンさんがふるまったのは生春巻き!自慢の料理は大好評で、会話も弾みます。
地元の人たちとのつながりが、家族と会えない寂しさを埋めてくれます。

【生春巻きのレシピ】おいしくてヘルシー!ベトナムの国民的料理

レシピといってもチュンさんいわく、生春巻きは好きなものをライスペーパーで巻けばOK!チュンさんのレシピにも、ベトナムには無いかにかまぼこが。来日後、かにかまぼこのおいしさに感動して以来、チュンさんの生春巻きの定番具材になったそうです。

<材料(10本分)>
★生春巻き
  • ライスペーパー・・・10枚
  • エビ・・・20匹
  • レタス・・・4分の1
  • ニンジン・・・2分の1
  • ビーフン・・・80g
  • タイバジルまたはキンゾイ・・・30枚
  • 豚肉・・・10枚
  • かにかまぼこ・・・適量
  • かいわれ大根・・・適量
  • レモングラス・・・適量(エビの臭みとり)
  • ショウガ・・・ひとかけ(エビの臭みとり)
★ソース
  • 魚しょう(ヌクマム)・・・大さじ3
  • 砂糖・・・大さじ2.5
  • お湯・・・少々(お好みで)
  • とうがらし・・・2分の1
  • レモングラスの茎・・・5~10g(お好みで)
  • ニンニク・・・2片
  • ショウガ・・・5~15g
  • レモン・・・1/2~1個
<作り方>

(1)ビーフン・豚肉・エビをそれぞれゆでる
エビのくさみはレモングラスとショウガを入れて取ります。ゆであがったらお湯の中でそのまま冷まします。

(2)材料を切る
エビは冷めたら殻をむき縦半分にカットし、レタスとニンジンは千切りにします。

(3)ライスペーパーで材料を巻く
水で手をぬらし、ライスペーパーを端までぬらします。ぬらしすぎにはご注意を!
ライスペーパーの上にレタス、ビーフン、ニンジン、豚肉、かにかまぼこ、かいわれ大根、ハーブの順に置き、材料にライスペーパーがかぶさるぐらいまで巻いた後、エビを置き、左右を折ってから、最後まで巻きます。こうすることでエビがきれいに並んで見た目が良くなります。少しきつめに巻くと食べやすいそうです。

(4)ソースを作る
スパイスをブレンダーなどですりつぶし、砂糖とヌクマムを入れてかき混ぜます。
最後にレモンを入れて完成!レモンの代わりにお酢を入れる家庭もあるそうです。

生春巻きは出来立てが一番!チュンさんによると巻いて10分以内、ライスペーパーがつやつやなうちに食べてね!とのこと。甘辛いソースとさっぱりした生春巻きの相性は抜群です。


日本でも人気の生春巻きですが、家庭によって具材やソースの種類はさまざま。ホスピタリティあふれるチュンさんに、取材中何度も生春巻きをいただきました。さすが作り始めて20年!どのお店で食べたものよりもおいしかったです。
農園の皆さんにも大人気だった生春巻き、ぜひ作ってみてくださいね!


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