2017年04月13日 (木)「防災 これを!」⑫ 危険な時は「避難"場"所」に逃げる !!【石垣真帆】
ラジオ第1『夕刊ゴジらじ』で毎月1回お届けしている
「防災士 石垣真帆の 防災 これを!」
私が防災士として学んだ中から「これは覚えておきたい!」と特に感じたことを、
番組リスナーのあなたにお伝えしていくコーナーです。
3月27日放送回のテーマは、
「いざという時に逃げる“避難場所”を把握しよう!」。
これ、簡単なようですが・・・
実は、きちんと理解して気を付けなければいけないトラップが、
2つあるのです。
1つめのトラップ。
質問です。
あなたは
「避難所」 と 「避難場所」 は、違うもの
って、知っていましたか?
よく似ているこの2つ、
実は目的がまったく違うものなのです。
「避難場所」は、災害で命の危険が迫った時に身を守るために逃げる場所
「避難所」は、被災後の生活を送るための場所
「避難所」は、確実に安全な場所に指定されているとは限らないので、
必ずしも危険が迫っている時に安全とはいえず、
命が危ない場合もあるのです。
いざという時、命を守る為に逃げる場所は「避難場所」。
「避難所」と「避難場所」、
どっちがどっちかわからなくなったら・・・
「避難場所」・・・「避難 バ 所」
危険な時にバっと逃げる「避難 バ 所」
って覚えてみるのも、オススメです。はい。
ですから、自宅や学校、職場の周りで、
いざという時に逃げる場所を探す時は、
お住まいの自治体が出しているハザードマップなどで
「避難場所」の位置を確かめましょう。
※補足※
・自治体によっては、「避難場所」を別の呼び方に変えている所もあるので、
ハザードマップなどで「避難場所」が見当たらなければ、
代わりにどんな呼び方になっているか、
お住まいの自治体に確認してください。
(「避難場所」の機能を持つ場所は必ず指定されています)
・川沿いの地域で、洪水に有効な「避難場所」が無い場合は、
直接「避難所」に逃げるように指定されている市町村もあります。
・「避難所」が「避難場所」を兼ねている場合は、
その施設への避難で大丈夫です。
そして、2つめのトラップ。
せっかくハザードマップなどで「避難場所」をみつけても、
「どんな災害の時でも安全」とは限りません。
なぜか?
地震、火災、洪水、内水、土砂災害、津波・・・
「避難場所」には、それぞれ、適している災害が決まっているからです。
つまり、
▼住宅が密集している所にある「避難場所」は、大規模火災の避難には適していない、
▼土地が低い場所にある「避難場所」は津波や洪水や内水氾濫には適していない、
というようなことです。
だから、避難場所の位置がわかったらもう安心!ではなく、
もう一歩進んで、
「その避難場所が、どの災害に適しているか」
まで、わかっておく必要があるのです。
ハザードマップや、自治体のHPで、わかるようにしてあるはずなので、
調べてみましょう。
・・・でもですね、
実際は、「調べようとしてもわかりにくいーーーーー!」
というのが私の実感。
そういう場合は、自治体に電話して聞きましょう!!
「この災害の時は、一体どこに逃げたらいいのでしょう?」
「じゃあこの災害の時は?」
「この災害の場合は?」
・・・・と。
自分の命は自分で守る、そのために、
必ず確認しておいてくださいね。
投稿者:石垣 真帆 | 投稿時間:18:57