2016年09月10日 (土)「防災 これを!⑤」大雨!! 水の被害から身を守るには【石垣真帆】


ラジオ第1『夕刊ゴジらじ』で毎月1回お届けしているコーナー、

「防災士 石垣真帆の 防災 これを!」

 

私が防災士として学んだことの中から「これは覚えておきたい!」と特に感じたことを、

番組リスナーのみなさんにお伝えしていこうというものです。

8月29日放送回のテーマは、 

「大雨による水の被害から身を守る!」

 

大雨による洪水・浸水から身を守るために

何を知って、どう備えておけばいいのか、

ポイントをお伝えしました。

自宅だけでなく、通勤時、通学時など、どこで被害にあうかわかりません。

ぜひ「自分ゴト」として読んでください!

 

まずは、大前提。

◎ふだんから、自分の住んでいる地域、通学路、通勤路の状況をちゃんと把握しておく

▽近くを流れる川が氾濫したことはないか、

▽ちょっとの雨で溢れる水路がないか、

▽土地が低くなっていて水が溜まりやすい所はないか、

・・・周囲の状況を把握していないと、

いざ水が迫ってきた時に、判断も行動もできませんよ!!

 

その上で、実際に大雨が降った時、最初に大事なこと。

◎大雨警報が出たら、判断、決断、すぐ動く!

近くに過去に洪水が起きた川があったり、

床上・床下浸水したことがあったりしたら、

大雨警報が出た時点で、3つの行動を。

まずは①状況を判断。

そして

▽避難するのか

▽自宅の2階に留まる・あるいは近くの高い所に移るのか

を、②決断。

決断したら、③すぐに動き始めてください。

特に、高齢者、子ども、体が不自由な人がいる場合は、

自治体からの避難に関する情報を待っていては手遅れになることがあります

最近の雨は、短時間に大量に降るので、

実際の被害に自治体の発表が追いつかないことが起こり得るのです。

もし避難所に向かうなら、

▽雨と風がひどくなる前、

▽もちろん水が溢れる前に

▽そして「明るいうちに」

動くことが大事。

迷っているうちに、リスクはどんどん高くなります!!

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次に、避難するときの注意点!

◎危険な水の深さ ⇒ 成人男性の場合、膝より上の深さ

つまり、水深40~50センチの深さになったら

体が大きく力がある成人男性でも、

動きにくくなって、流れに足をとられる危険があるということ。

(浸水してきている水には流れがある、しかもかなり速い場合がある、ことを忘れずに!!)

体の大きさや体力によって危険な水深は当然変わります。

小学校高学年では20センチ以上になると歩くのが困難になるというデータも。

はまって動けなくなることもあるので、

ちょっと進みにくいと思ったら、その時点で引き返してください

 

そして、こんな格好がおすすめ。

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(なんかシュールな写真ですみません、
 カッパぶかぶかだし、、、)


◎両手を開けて、棒を持つ

浸水してくる水は、泥水。つまり下が見えません。

▽何か落ちている

▽マンホールの蓋が外れている(ちょっと浮いている)

▽うわ、側溝があった!

など危険がいっぱい。

棒で前を探って、「何もない!」を確かめてから、一歩を踏み出す

を繰り返してください。

その為にも、荷物はリュックなどに入れて両手は空けて、

不意に転びそうになっても対応できるように。

◎靴はスニーカーなど紐で締めるものを!長靴はNG!

水の勢いはあなどれません。

すんなり履ける靴はすぐに水流で脱げてしまいます。 

紐でギュッと締めることができる靴、

できれば動きやすくて底がしっかりしているスニーカーがベスト。

長靴は、水が入ってしまったら動きにくくなるので、NGです。

◎保温機能もあるカッパを着る

ずっと雨に打たれて水にさらされると

思った以上に体温を奪われます。夏でも寒くなります。

しっかり保温もできるレインコートを準備しておきましょう。

 

 

 

そして最後に・・・私がいつも思うこと。

「大雨の時に田畑の様子を見に行って命を落とす」を、なくしたいのです。

大雨の多いこの時期は、収穫前の大事な時。

おそらく、

自分の田んぼや畑に、大量の水が入ったままにならないように

何らかの作業をしに行って、

思った以上に水の流れが速くて流されてしまう、あるいは、

水路が見えなくて落ちて流されてしまうのではないかと、想像します。

いずれにせよ、「どうしても」という強い思いで行くけれど、

想定外の事で命を落としてしまうケースだと思います。

状況の想定外、そして 年齢による体力の想定外。

「どうしても」という気持ちはわかりますが、

“想定外”で命を落とすことになりかねないのです。

水が溢れている所には近づかないでほしい。

ご家族の方も全力で止めてほしい。

どうか、お願いします。

 

 

こちらもぜひ
===防災士・石垣真帆の 「防災 これを!」シリーズ===  

⑧大掃除のついでに非常持ち出し品を見直そう(2016年11月30日放送)
⑦直下型地震 続く揺れに備える!(2016年10月31日放送)

・⑥ぎんさんの娘さんたちから学ぶ 防災の知恵(2016年9月29日放送)
・④雷川柳で身を守ろう(2016年7月28日放送)
・③土砂災害 危険なポイント見分け方(2016年6月30日放送)
・②"時間稼ぎ"で命を守る!寝室の家具固定(2016年5月31日放送)
・①身を守るとっさの行動(2016年4月27日放送)

 

 

投稿者:石垣 真帆 | 投稿時間:19:35


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