2016年08月11日 (木)「防災 これを!④」雷川柳で身を守ろう【石垣真帆】


ラジオ第1『夕刊ゴジらじ』で毎月1回お届けしているコーナー、

「防災士 石垣真帆の 防災 これを!」

 

私が防災士として学んだことの中から「これは覚えておきたい!」と特に感じたことを、

番組リスナーみなさんにお伝えしていこうというものです。

7月28日放送回のテーマは、 

「雷から身を守る!」

 

そのポイントを、4つの川柳にしてみました!

 

雷川柳その1: ゴロゴロと 聞こえたらもう   ロックオン 

雷川柳その2: ピカチュウも  鉄筋ビルには  技効かず 

雷川柳その3: 低姿勢   雷様には  嫌われる

雷川柳その4: 高い木の  そばでいいのは トトロだけ

 

まずは・・・

雷川柳その1:  ゴロゴロと 聞こえたらもう ロックオン 

人間に雷鳴(=雷の音)が聞こえる範囲は10km程度ですが、

その範囲内なら、雷は、場所を選ばずどこでも落ちる可能性があります。

たとえ音が遠くで鳴っていても、次の雷は、今自分がいる場所に落ちることがあります。

つまり

「ゴロゴロと聞こえた時にはもう、落雷の射程範囲内にいる!」

ということなのです。

 「大きな音が近づくまで大丈夫!」というのは間違い。

さらに、たとえ晴れ間が出ていても、同じです。

(晴れ間が出ていても雷鳴が聞こえている状況で、落雷事故が起こり、亡くなったケースがあります)

 

ちなみに、雷注意報が出ているときは常に雷に警戒しなくてはなりませんが、

急速に積乱雲が発達した場合には、

雷の発生に、雷注意報が間に合わないこともあります。

ですからとにかく、

「雷の音が聞こえる!!!」 

この感覚を大事にして、すぐに避難するようにしてください。

 

 

 

じゃあ、雷鳴が聞こえたらどこに避難すればいいの??

答えは・・・ 

雷川柳その2:  ピカチュウも 鉄筋ビルには 技効かず 

そう、頑丈な鉄筋コンクリートの建物です。

大流行の「ポケモンGO」のピカチュウは雷の技が得意ですが、

その雷も鉄筋コンクリートのビルには届きません。

ちなみに、鉄筋コンクリートのビルが無い時は、こんな場所でも大丈夫。

・車(ただしオープンカーはだめ)、バス、電車の中

・木造建築 (念のため、全ての電気器具、天井、壁から1m以上離れる)

 

 

 

とはいえ、大きな原っぱや川原など開けた場所だと、

近くに建物も車も、何もないこともありそう。

そんな時には・・

 

雷川柳その3:  低姿勢 雷様には 嫌われる

低姿勢は、人間社会なら大体どこでも好かれますが、雷様には嫌われちゃいます。

いやむしろ、積極的に嫌われましょう。

姿勢を低くする、と言うのは、

正座した状態で上半身をなるべく前に倒すこと。

(地面にべったり寝そべると地面から電気が伝わってくる可能性があるので危険です。)

P1120524.JPG

 

このとき、両足はそろえるように。 

足を開いていると、そこを地面の電気が通っていくので危険だとも言われています。 

両手で頭を守るようにして、できれば耳も鼓膜が破れないようにふさぎます

 

 

 

でも、そんなに何もない所ってあまりないでしょ? 

原っぱや、広い田畑の中だって、高い木ぐらいありそうだけど・・・

 

 

いやいや、それが落とし穴なんです! 

 

雷川柳その4:  高い木の そばでいいのは トトロだけ

映画で、トトロは大雨の中、大木のそばに立っていますが、

我々人間が高いもののすぐ近くに身を寄せるのは危険なのです。

大きな木や、塔、クレーン、送電線の鉄塔などからは、
 

人間の体に電気が伝わってくることもあるからです。
(これを”側撃”といいます)

  

じゃぁどうすればいいのか・・・ 

その高い物体から、4m以上離れれば安全だといわれています。

ただし、あまり離れると今度は自分のほうに雷が落ちる可能性も。 

適正な距離は、 

その高い物体の高さと、同じ距離の範囲内で 

かつ、その高い物体から4m以上離れているところ 

つまりこんな感じ。

P1120687.JPG

10mの高さの木の近くであれば、イラストの赤い斜線の範囲が 

安全とされる適正距離になります。

 

ちなみに、雷が鳴る時はたいてい大雨も降っているから、 

木の下に雨宿りしたくなりますよね。 

でも、木の下って、よくよく気をつけないと危険なのです。 

(雨宿り中に雷が落ちて死亡したという事故も起きています。)

 

なぜかというと、木に雷が落ちると、幹だけでなく、 

枝や葉からも電気が伝わってくるからです。 

もしも、どうしても木の下に入らなくてはならない場合は、 

幹と、枝と、葉、全てから4m以上、離れるように。 

 

あともう1つ。 

「金属を身につけていると雷が落ちやすい」と聞いたこと、ないですか? 

それは間違い。金属を身につけていてもいなくても、関係ありません。 

だから、「身につけている金属を全部外せば雷が落ちにくいから、大丈夫!」 

なんて思わないでください。 

避難できる所が何もない場所で雷鳴を聞いたら、 

高いものから適正な距離に避難したり、姿勢を低くしたり、 

身を守る正しい行動をとってくださいね。

 

※この記事は、名古屋地方気象台の小林幸博 気象情報官に監修していただきました。

 

こちらもぜひ
===防災士・石垣真帆の 「防災 これを!」シリーズ===

⑧大掃除のついでに非常持ち出し品を見直そう(2016年11月30日放送)
⑦直下型地震 続く揺れに備える(2016年10月31日放送)
・⑥ぎんさんの娘さんたちから学ぶ 防災の知恵(2016年9月29日放送)

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・②"時間稼ぎ"で命を守る!寝室の家具固定(2016年5月31日放送)
・①身を守るとっさの行動(2016年4月27日放送)

 

 

投稿者:石垣 真帆 | 投稿時間:17:23


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