被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート72「長崎平和推進協会」「長崎平和推進協会」は原爆の被害の悲惨さを伝え、核兵器の廃絶と世界の平和が実現するよう長崎から発信しようと、昭和58年に長崎市や被爆者団体などによって設立されました。長崎市平和会館に事務所を置き、現在、個人や法人の会員のほか、200人を超えるボランティアが登録しています。協会には、被爆体験を語り継ぐ「継承」、外国人を交えた講演会などを行う「国際交流」、写真などの資料を収集する「写真資料調査」、それに平和コンサートなどを行う「音楽」の4つの部会があるほか、原爆資料館や被爆の痕跡をとどめる建物で観光客などを案内する「平和案内人」を育成し派遣しています。このうち「継承部会」では、語りべの被爆者が修学旅行生などに対して被爆体験を語っています。しかし、被爆者が高齢となり、体験を語ることができる人が減ってきているため、今年4月には被爆者を親に持つ被爆2世や朗読ボランティアなどの活動に被爆者が積極的に参加する「継承交流班」が新たに設けられました。また「写真資料調査部会」では、被爆直後の長崎の街や人を写した写真を収集し、原爆の被害の大きさを伝える活動を進めています。おととしからはアメリカの国立公文書館にて3年連続で調査を行い、写真や映像など3000点あまりを集めました。収集した写真や映像は、当時の地図などと照らし合わせて何を写したものなのか詳しく分析し、視覚的に原爆の被害を伝えています。
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