被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート65「日本赤十字社長崎原爆病院」長崎市にある「日本赤十字社長崎原爆病院」は昭和33年、被爆者の治療と健康管理を目的に開設された被爆者医療の中核となる病院です。患者のおよそ3割が被爆者で、入院して治療を受けた被爆者は、平成5年度に年間1000人を超え、ここ数年は2000人ほどとなっています。入院した被爆者の病気は、「がん」が4割近くと最も多く、病院では、肺がんや悪性リンパ腫などについては、被爆者以外に比べてがんになる割合が高いとしています。また、血液の細胞に異常が出て白血病につながる「骨髄異形成症候群」と診断される人も平成25年度に25人いて、増加傾向にあるとしています。病院では、昭和56年度からは、外国に住む被爆者も受け入れ、これまでに韓国やアルゼンチンなどからの患者の治療を行ってきました。また、毎年数回、被爆者の健康相談を行うために医師を韓国などに派遣しています。平成16年からは、在外被爆者が多い韓国やチェルノブイリ原発事故で被害を受けたロシアやウクライナなどから、放射線被ばくを受けた人たちを治療する専門の医師の研修も行っています。
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