被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート52「被爆柿の木」「被爆柿の木」は原爆の熱線や爆風にさらされ、真っ黒に焦げながらも奇跡的に生き残った柿の木のことです。爆心地から900メートルの若草町や、2.3キロの若竹町など長崎市内の7か所に根づき、今も被爆の惨状を伝えています。このうち、原爆が投下された当時、高さが15メートルあった若竹町の柿の木は、真っ黒に焦げて道路に倒れていたのが見つかり、枯れたと思われていました。しかし2年後に芽を出し、樹齢およそ270年となった現在も、木の表面に焦げ跡を残しながらも被爆当時と同じ場所に根を張っています。また、「被爆柿の木」からは、種を取り出して2世となる苗木を育て、平和を願う象徴として各地に苗木を贈ろうという「被爆柿の木・2世プロジェクト」が、長崎市内の樹医が中心になって進められています。この20年間で贈られた苗木は、世界20か国、136か所に及んでいます。
前のページへ 1 次のページへ


▲ ページの先頭へ