被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート34「在外被爆者への援護施策」日本国外に住む在外被爆者に対しても被爆者であることを示す、被爆者健康手帳が交付されています。在外被爆者には、それぞれの国で受けた治療でかかった医療費のうち、年間30万円を上限に助成されるほか、原爆の放射線によって引き起こされたと見られる病気になった人には健康管理手当などが支給されます。また、平成14年からは、被爆者健康手帳が取得できる見込みが高い人や、日本国内で専門的な治療が必要と認められた人に対して、来日の際の渡航費用が支給されています。一方、海外には被爆者の治療を行った経験のある医師が少なく、健康の不安を抱える在外被爆者が多いことから、平成16年以降、長崎県や広島県は韓国やアメリカ、ブラジルなどに、専門の医師を派遣して健康相談を行っています。ことし3月には、長崎市が初めて台湾でも健康相談を行いました。また、海外の医師にも専門的な被爆者医療を学んでもらおうと、長崎県や広島県は毎年、長崎や広島の病院で韓国やブラジルなどの医師の研修を行っています。
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