被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

原爆ノート103「長崎大学と核廃絶」長崎大学は、原爆で897人の学生や教職員が犠牲になった長崎医科大学と、54人が犠牲になった長崎師範学校、27人が犠牲になった長崎高等商業学校、それに1人が犠牲になった長崎青年師範学校が前身で、昭和24年に新制大学として設置されました。
長崎大学では、その後、被爆者医療の経験をもとに、チェルノブイリや福島での原発事故の際にも専門家を派遣するなど存在感を示してきましたが、平和や核兵器の問題についても発信しようと、平成24年4月、核兵器廃絶に特化した研究を行う「核兵器廃絶研究センター」を発足させました。センターでは、平成27年、国連本部で開かれた核軍縮について話し合うNPT(核拡散防止条約)の再検討会議に研究者を派遣するなど、国際会議の現場から情報を発信しているほか、同年の4月には核廃絶のための政策提言も行いました。さらに長崎大学は同年11月、核廃絶に向けて世界各国の科学者たちが集まり、長崎で初めて開かれた「パグウォッシュ会議」の会場を提供し、大学を挙げて会議の開催に協力するなど、長崎から核廃絶に向けた声をあげ続けています。
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