被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

原爆ノート101「ナガサキ誓いの火」「ナガサキ誓いの火」は、昭和58年8月に、「平和の象徴」とされるオリンピックの聖火をギリシャ政府の特別な許可で分けてもらったもので、オリンピック以外の目的でギリシャ国外に持ち出されるのは例外的なことでした。以降、この火には「長崎を最後の被爆地にする」という誓いが込められて大切にともし続けられ、市民の間で灯火台建設の機運が高まった結果、多くの寄付によって、昭和62年に爆心地公園の一角にいまの灯火台が建設されました。灯火台には、長崎原爆の日のほか、毎月9日の原爆犠牲者の月命日に「ナガサキ誓いの火」がともされます。被爆70年を迎えた平成27年、「ナガサキ誓いの火」は初めて海外に分けられることになり、多くの日系人が暮らすブラジル南部のフレイ・ロジェリオ市内にある「平和の鐘公園」に灯されました。公園は、ブラジルに移住して平和活動に取り組んだ長崎の被爆者の小川和己さんが、原爆の悲惨さを伝えるために平成16年に建設したもので、長崎の平和への思いが海外でも燃え続けることになります。
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