2018/06/13(Wed) 10:00梅雨に合わせて。手作り傘の魅力

梅雨入りして傘が欠かせない時期になりました。
突然ですが、この傘、何年前に作られたものだと思いますか。

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答えは・・・

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なんと、109年前!
この傘は骨組み以外が全て手作りです。
手作り傘の特徴は「丈夫」なことですが、今も現役で使えるのは驚きです。
生地も、一度も張り替えていないんですって!すごい。

この店の3代目店主、北澤良洋さんです。

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北澤さんの相棒と呼べる伝統の道具がこちら。

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店の創業当時、つまり141年前から使われているミシンです。
電動ではなく、手動のミシン。歴史を感じます。
「どれだけ技術が発達しても、一番使いやすいミシンは父や祖父が大切に使い、譲り受けたこの手動ミシンなんだ」と昔を思い出しながら話してくれました。

傘作りには50ほどの工程があり、1つ1つを丁寧に行うため、1本の傘を作るのに平均で3日はかかるといいます。
北澤さんは、
「傘を買ったお客さんが、『雨が降ることが楽しみになった』と言ってくれたのがうれしかった。傘は消耗品と思われているが、良い傘は数十年以上使い続けることができる。お気に入りの傘をもって、お客さんに幸せが降る傘を作り続けたい」と話してくれました。

梅雨が嫌だなと思う皆さん。
手作り傘の魅力を知ってお気に入りの傘を見つければ、梅雨を少し楽しく乗り切れるかもしれません。

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投稿者:西川典孝 | 

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