2012/10/22(Mon) 14:30自由研究はアニメ聖地巡礼(Q)

自由研究はアニメ聖地巡礼シリーズの続編です。

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昨日の日曜日、家族そろって小諸市の懐古園に行ってきました。紅葉にはまだ早いのですが、懐古園には遊園地や動物園もあって子ども達も大満足。懐古園でいつも活動している草笛教室のみなさんのおかげで子ども達が草笛を初体験したり。

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という家族サービスは建前で、真の目的は聖地小諸で開催されていた「あの夏で待ってる」というアニメのファンの集いに顔を出すことでした。1210223.jpg

こもろドカンショで一緒に踊った仲間達ですから、もうすっかり顔なじみ。全国各地に友達ができるのはアニメ聖地巡礼の大きな魅力です。

アニメファンを受け入れる側の地域としては、観光客の数が増えることが魅力の一つです。その効果をめぐって、この夏ちょっとした騒動が起きました。

長野県の観光部が発表した今年の夏の観光動向調査で、小諸市の高峰高原の観光客数が前年比で52.5%も増えて、「アニメの影響によりH24年春ごろから増加傾向。」と分析されたものの、後に「夏季の好天と昨年の震災による観光需要の落ち込みからの回復。」と訂正されたのです。

アニメに登場しない(ですよね?)高峰高原がそれだけ増えたにもかかわらず、アニメの主な舞台である懐古園が前年比4.7%増にとどまったわけで、52.5%増の主な要因を「あの夏で待ってる」の影響と分析するのはたしかに誤りでしょう。

東京スカイツリーや復興しつつある東北地方に観光客が分散した影響から、長野県の観光地が軒並み客数を減らしたことまで勘案すると、5%増程度がアニメの効果と見るのが妥当だというのが私の実感です。

不況の中お客さんが5%増えるのはすごいことですが、それだけを目的にするには物足りない数字です。

では、アニメの聖地になったからと様々な工夫をすることの目的は、何なのでしょうか?

私は、「アニメファンという全く新しい客層に楽しんでもらう」というミッションの過程そのものが目的となり得ると思うのです。

震災以来、地域のきずなを見つめ直そうという動きが盛り上がっています。そして、地域のきずなを見つめ直すためには、地域のみんなが力を合わせないと達成できないミッションが欠かせません。栄村を取材して強く感じたことです。

参考「きずなと農業と復興」
http://www.nhk.or.jp/naganoana-blog/400/79581.html

栄村の場合は棚田での米作りというミッションがあるわけですが、都市部においてはなかなかそのようなミッションが得がたいものです。そんな中で、手頃な規模で色々と工夫もし易いし、思ってもみなかった人が思ってもみなかった力を発揮したりする「アニメ聖地」というミッションは、かなり魅力的だと思うのです。

ちなみに、19日の「知るしん。」で特集した「街コン」も、そんな魅力的なミッションの一つだと思います。

要するに、大人にも「文化祭」が必要なんですよね。そう言えば、今回の「あの夏で待ってる」のファンの集いは、アニメの登場人物が通う小諸学園の文化祭という趣向で「こもがく秋の文化祭」というタイトルでした。

そして、「文化祭」に対して「体育祭」とも言うべきものが地域の祭りで、その最たるものが御柱祭です。

御柱祭担当アナウンサーとして諏訪地域が大好きになった私は、大人の「体育祭」が凄まじい諏訪地域で、大人の「文化祭」的なものが開催されたら興味深いと思っていたのでした。

参考「御柱担当アナウンサーの松岡です!」
http://www.nhk.or.jp/naganoana-blog/400/46384.html

そして、一昨日の土曜日に、まさにそんなイベントが開催されると聞きつけて岡谷市に遊びに行ってきたのです。

実は諏訪地域もサブカルチャー作品の聖地です。諏訪地域は、同人シューティングゲーム「東方Project」の聖地です。商業作品ではない、愛好家が作ったゲームにもかかわらず大変な人気で、NHKの「MAG・ネット」という番組でも特集が組まれました。

MAG・ネット放送内容
http://www.nhk.or.jp/magnet/program.html#005

このゲームの中に、諏訪地域を題材としたキャラクターがたくさん登場するのです。例えば、諏訪湖ならぬ諏訪子というかわいらしい女の子など。

諏訪地域が東方Projectの聖地になっていることを知ったのは2年前の御柱取材の時でした。

御柱を建てる神事を実況放送するための場所としてご協力いただいたのが諏訪大社前宮の目の前にある喫茶店で、この喫茶店のあちこちに東方Projectファンにだけ分かるようなキーワードがちりばめられていたのです。私が、

「ゆっくりしていってね…( ̄ー ̄)ニヤリ」

とキーワードに反応すると、喫茶店の主がすべてを察してくれたのでした。そして、諏訪地域で何か面白そうなことをやる時には私にも教えてくださいねとお願いしておいたところ、2年の時を経て喫茶店の主から連絡が来て、今回遊びに行ったという次第です。

東方Projectの諏訪地域縁のキャラクターに関する同人誌の即売会だったのですが、漫画や小説に限らずファンの研究成果が様々な形で並んでいて驚きました。

特に感動したのがこちら。

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御柱祭にまつわる様々なことをまとめたレポートです。平成22年寅年の御柱祭の詳細な体験記は、小宮の御柱までわざわざ県外から取材に来て書かれていました。更には、新しい御柱が建つことで役目を終えた古い御柱がどうなるかを徹底追跡したレポートまで!

キャラクターと直接は関係ありませんが、その世界観の背景にあるものを深く知ることでキャラクターのことがより深く理解できるのなら徹底的に研究してやろうというわけです。

まさに大人の研究発表!まさに大人の文化祭!

最後に、私にとっての秋の大きな文化祭のご案内です。

お昼の生中継番組「ひるブラ」を担当します。

10月29日(月)は野沢温泉村から、30日(火)は小布施町からの放送です。お昼の午後0時20分から45分まで総合テレビでの全国放送です。

このブログをきっかけに興味を持っていただいた県外の方は、全国放送ですからぜひぜひご覧下さいませ。

投稿者:松岡忠幸 | 

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