銅彩画(どうさいが)

今回ご紹介する、銅彩画は薄い銅の板を加工して描いています。
濃淡さまざまな色で描かれていますが、色を塗ったわけではなくて、銅が本来もつ性質を利用して出しているそうです。どのようにして作るのでしょうか。

職人のご紹介

銅板工芸作家
清水 タカエさん(原村)

色をだすところがすごく楽しいんですね。毎回毎回温度とか湿度によってずいぶん色が変わってくるんです。本当にきれいな色が発色することもありますし、もう全然駄目なときもありますし、そのギャップがすごく楽しいですね。
銅は女性でも扱いやすく柔らかいんですね。出来上がりもすごく見栄えがいいんです。本当にすてきで、すごく魅力を感じます。


<下絵>
自然を題材にした絵が中心。

<転写>
下絵をなぞって銅の板に写していく。


<鉄筆で線を補強>
金属の棒でさらに線をなぞる。

<裏側から線をなぞる>
立体感を出すために、銅の板を裏にして、絵の線より少し内側をなぞる。


<マスキング作業>
銅板全体にシートをはる


着色したい部分だけシートをはがす。

<着色作業>
硫黄を溶かしたお湯にひたすと化学反応で色が変わる。

<着色部分の保護>
色をつけた部分に保護剤をスプレーして化学反応を止める。

ひたす時間によって多彩な色を表現する。

<和紙を使って着色に工夫>
木の模様を表現するために和紙を利用する。

<ふたたび硫黄にひたす>
和紙が徐々にはがれ色に微妙な濃淡がつく。

<完成>
1つの作品を作るのに10数回着色をくり返す。

清水さんは銅彩画を始めて27年になるそうです。
作品を見て「銅だけでこんな色が出るんですね」と驚く人もいるそうで、遠くは広島から作り方を教わりに来る人もいたそうです。

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