琴(こと)

日本の代表的な弦楽器「琴」ですが、奈良時代に中国から伝わったといわれています。50年以上、琴を手作業で作り続けている県内でただ1人の職人さんを紹介します。

職人のご紹介

琴作り職人
吉澤武さん (東御市)

日本人の心に受け入れられる音が、琴の中にあるし、それを作ることに喜びを感じます。
これからも自分が出来る限り、何歳になっても、こつこつと自分のペースで作っていきたいなと思っています。


<材料の原木>
堅くて木目が美しい会津桐を使う。

<上甲削り>
「型」に合わせながら表板の表面を削る。


<カンナのご紹介>
作業の工程によって「かんな」を使い分ける。

<中甲削り>
手で厚みを測りながら表板の裏面を削る。

中側の厚いところと薄いところを、
手で触りながら決めていきます。
これによって「音の高い低い」、
それから「響き」も変わってくるので、
大事な作業です。


<綾杉彫り>
江戸時代に日本で考案された
「綾杉」という技法。

「綾杉」は音の響きを鮮明にするために、
雑音を吸収すると言われています。
演奏家と琴作り職人が試行錯誤するなかで、
こういう技法が受け継がれていました。

<裏板張り>
表板と裏板を張り合わせる。


<焼き作業>
虫食い防止と木目を際だたせるよう
全体を焼く。



焼いた後の表面は石灰と米ぬかで
磨き上げる。



<装飾作業>
裏板に音を響かせるための
「音穴」 を作る。


<糸締め>
13本の弦を張る。

<完成>

琴を最初から最後まで手作業で作る職人さんは年々減ってきているということです。
吉澤さんは各地で琴の展示会を開いていますが、こうした機会に訪れた人に実際に琴に手で触れてもらい、琴作りをしてみたいと思う人がいてくれればと話していました。

【問い合わせ先】
琴と紬の工房 結(ゆい)
〒389-0513 長野県東御市滋野736-23
電話:0268-62-2332

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