これまでの放送

2012年5月25日(金)

【ゲスト】 鎌田實さん(医師・作家)・ 峰竜太さん(タレント) ・長谷川理恵さん(モデル)

信州の“長寿力”

3月に厚労省が発表した都道府県別の死亡率で、最も低かった長野県。
順天堂大学加齢制御医学講座の白澤卓二教授は、昨年夏から長野県高山村で、長寿についての調査を実施し、その分析をおこなった。
分析から見えてきた長寿の秘訣は何か。
長寿者の生活とともに紹介する。

  • 佐久総合病院の病院祭について
    毎年5月におこなわれるもので、無料の健康診断や体力測定。病気の予防を説明する劇などをおこなっています。
  • 長野県の健康づくりの取り組みについて
    昭和48年に県内全域に拡大して、集団検診を実施。昭和56年には、高血圧対策として減塩運動に本格的に取り組み始めました。
    詳しくは、長野県健康長寿課(電話026-235-7112)にお問い合わせください。
  • 白澤教授の研究内容について
    研究内容については「100歳まで生きる条件」(中央法規)。老化を防ぐ生活習慣については「100歳までボケない101の方法」(文春新書)などをご参照ください。
  • 白澤教授の高山村での調査について
    去年夏から継続的におこなっているもので、これまでに延べ146人から、血液検査や聞き取り調査をおこない、長寿の要因について分析しています。白澤教授の研究室では、今後、長寿者の食生活や行動について、ライフログをとって解析を行う予定です。
  • 高山村での食事や生活習慣について詳しく知りたい
    白澤先生が監修した高山村についての書籍が刊行されています。
    「長寿の里“高山村”の長生きレシピ」(アスペクト)
  • 米ウィスコンシン大学の研究について
    20年以上かけて、80匹ほどのアカゲザルを2つのグループにわけて行われています。一方には通常の量のエサ、もう一方には30%少ないエサを与え続けたところ、見た目や死亡率に大きな差があらわれました。通常量のエサを与えられたグループは、半数が死んでしまったのに対し、30%少ないエサを与えられたグループは、8割が生き残っています。
    調査結果が人間にも当てはまるかについては、現在も研究が進められています。
  • 睡眠時間に関する名古屋医科大学の研究について
    名古屋医科大学の玉越暁子教授の研究で、11万人を10年間、追跡調査しました。その結果、睡眠時間7時間前後の人の死亡率が最も低かったということです。ただ、生活の様々な影響もあるため、誰もが7時間睡眠にすると長生きできるということではないとのことです。
  • 飲酒に関する国立がん研究センターの研究について
    2万人を7年間追跡調査したところ、最も死亡率が低かった飲酒量は「2日に1合程度」の人たちでした。ただ、全く飲まない人が健康のために飲酒をした方がよい、というわけではなく、あくまで結果として、死亡率が低かった飲酒量は「2日に1合程度」だったとのことです。
    なお、日本酒1合は、ビールでは中ジョッキ1杯、ウィスキーではダブル1杯、ワインではグラスに2杯程度ということになります。

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