特撮ヒーローソング
第1夜
今夜の熱中スタジアムは、特撮ヒーローソングの大特集!
数々の名曲を生み出した、2大特撮ヒーロー、“ウルトラマン”と“仮面ライダー”の歌の魅力に迫ります!
本人の生歌が盛りだくさんのステージに、会場は大盛り上がり!
燃える作曲家・田中公平さんによる、名曲「ウルトラセブンのうた」の徹底分析も!
ウルトラマンソング
1966年から現在まで、14作品がテレビで放送されたウルトラマンシリーズ。名曲の数々をご紹介!
♪ウルトラマンメビウス(2006)

ウルトラマンメビウス オープニングテーマ
詞/松井五郎 曲/鈴木キサブロー 歌/voyager


山口智大(voyager)さん
ウルトラマンの歌を歌うのは難しい ウルトラマンの壮大さを表現するのはとても難しいですね。


喜屋武ちあきさん
キラキラ! 聴いてると気持ちが明るくなってくる!
一番最初に、「いますぐできることはなんだろう」って問いかけから始まるじゃないですか。「みんなで一緒にがんばっていこうよ」っていうメッセージがすごく伝わってくる歌だなーって思います!


田中公平さん
若さを感じる 歌的には、すごくさわやかポップスですよね。
アイドルが歌ってもいいような。
ウルトラマンっぽいのは、最後の“ウルトラマンメビウス”のところだけで。
♪ウルトラマンガイア!(1998)

ウルトラマンガイア オープニングテーマ
詞/康 珍化 曲/松原みき 歌/田中昌之&大門一也


キムラケイサクさん
“ギリギリまでがんばって ギリギリまでふんばって” 仕事の納品前の締め切りとかに、必ず頭の中でこの曲が流れる!(笑)
“どうにも こうにもならない”仕事を抱えちゃうときってあるんですよね!そういうときには、確実これを歌ってる。
ウルトラマンが来ても、なんともならないかもしれないけど!
でも、来てほしいな〜って。
でも、この歌詞によると、来てはくれないんですよね!
“自分のパワーを信じて 飛び込めば”があって、“ウルトラマンがほしい!”で終わってるから!


喜屋武ちあきさん
勇気がわく歌 これを聴いてると、「どんなときでも、ウルトラマンが来れば大丈夫!」って気持ちになりますけど、「それまでは自分でがんばろうよ!ふんばろうよ!」って。勇気わきますよね!
ウルトラ音楽の父
作曲家・冬木透さん、75歳。「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」など、手がけた曲は、10作品以上!
冬木透CONDUCTS ウルトラセブン

2009年3月13日、集大成として行われたコンサート。
冬木さん自ら、オーケストラを指揮しました。


冬木透さん
ウルトラ音楽に対する思い 宇宙が舞台で、しばしば宇宙人が出てきたり、怪獣が出てきたりしますよね。日常的な世界じゃない世界や存在が表現されている。その部分を、どう非日常的に描くか。これが一番苦労した点ですね。
この私のかいた音楽が、こんなに皆さんに支持されるとは思っていませんでした。大勢の方々の熱意と支持が、ウルトラマンの音楽をここまで育ててくださったんだと思います。
どうもありがとうございました。
「ウルトラセブンのうた」徹底分析!
燃える作曲家・田中公平さんによる、名曲「ウルトラセブンのうた」の徹底分析
♪ウルトラセブンのうた(1967)

詞/東 京一 曲/冬木 透


田中公平さん
分析@ 不安をあおるイントロから始まり、ウルトラセブンのテーマの断片があって、ウルトラセブンの全てを象徴するファンファーレへ。
ベースラインが、♪ミレドシ って、音階に下りてるんです。

ベースラインが音階で下りると、ハーモニーに深みが増して、堂々としたスケール感がすごく出るんですね。

クラシックの手法です。


※移動ドで表記しています
田中公平さん
分析A すばらしいファンファーレのあとに、“セブン〜セブン〜セブン〜”と始まるんですが、♪ドミソ の3つの音だけで“セブン”全てを表現している!
(※E♭のため、♪ミソシ が ♪ドミソの音になる)

3つの音(トライアド−三和音)だけで表現すると、すごいスケール感とか、勇壮感が増す!

逆に変な音を入れないほうがいい。というところが、ものすごく簡潔な美なんですね!


※移動ドで表記しています
田中公平さん
分析B “セブン!セブン!セブン!”フオー!
“セブン!セブン!セブン!”フオー!
のあとの“は〜るかな星が〜”のところでも、ベースラインが音階で下りてるんです。

そして、“ウルトラセブン ファイターセブン ウルトラセブン セブン セブン …”と、ドミソの音だけを使って、音の高さをあげていっている。そうすることによって、気持ちがどんどん高まっていく!

3つの音だけで、セブンを表現しちゃう!天才としか言いようがないですね!だから私はこの曲を「トライアド(三和音)の奇跡」と名づけております。


田中公平さん
分析C “進め!銀河のはてまでも
 ウルトラアイでスパーク!”
これで終わっちゃうんですけど、そのあとにまた“フオ〜!”って入る。
良い子が聴くものだったら、普通そんなことしないよ!
でもきっと、最後にもう一回“フオ〜!”を入れて「こういう世界だよ、ただの世界じゃないんだよ」っていうところを描くことで、ウルトラセブン全てをこの一曲で描いたに違いない!
「ウルトラマンソング」における、巨匠同士のリスペクト!

冬木透さんや、すぎやまこういちさんなど、大作曲家たちの互いのリスペクトが根底にある!


田中公平さん
ジャズっぽいベースライン 「ウルトラマンセブンのうた」は、ちょっとジャズっぽいベースライン。冬木先生って、あんまりジャズを書く人じゃないのに。実は、一作目のウルトラマンの、宮内國郎先生が書いた「ウルトラマンの歌(1966)」がジャズっぽい。
もうちょっとシャッフルしたりしないと、本当のジャズじゃないんだけど、ベースラインだけジャズなんですよ!
一作目がそれだったもので、冬木先生も、そこは踏襲(とうしゅう)しなきゃいけないな!ということで、ベースラインを少しジャズっぽくされてるんですよ。
「帰ってきたウルトラマン(1971)」もジャズになってますね!これも宮内國郎先生が始めにかかれたジャズのベースラインを、すぎやまこういち先生が踏襲された。3人の巨匠が、前作をリスペクトして作ってるのがよくわかるの!
完璧なプロの技を感じる、すばらしい曲です!
ウルトラマンソングA
♪ウルトラマンレオ(1974)

ウルトラマンレオ オープニングテーマ
詞/阿久 悠 曲/川口 真 歌/真夏 竜


キムラケイサクさん
日本終末論 ウルトラマンレオは、ノストラダムスブームとか、終末ブームっていう、世相やブームが色々と取り入れられてまして。

“突然あらしが まきおこり
 突然炎が ふきあがり
 何かの予言が あたる時”


真夏竜さん
巨匠・阿久悠さんの詞 「聴いてるお子さんたちに勇気を持ってもらう」っていうメッセージが非常に含まれてるような感じが、当初からしていましたね。

“誰かが起たねば ならぬ時 誰かが行かねば ならぬ時”
っていう歌詞が当時から好きでね。自分に置き換えて(笑)
過酷な撮影に「自分が立たねばならぬ!自分が行かねばならぬ!」ってね。だから、自分自身へのメッセージみたいなね!


田中公平さん
昭和と平成のウルトラマン 昭和のウルトラマンは、全部がすごく壮大じゃないですか!
音楽の作りもクラシックを基本にしたり、ジャズを基本にしたりして、「みんなが憧れる正義のヒーロー」という、すごく大きなものを表現する。
そして平成になると、自分が憧れてるだけじゃなくて、“ここに来て”くれて、かつ、“一緒に戦おうよ”っていう、「手を取り合える正義のヒーロー」。
このふたつの違いは、曲にもすごく出てると思いますね!
ご当地ヒーロー
それぞれの地域で活躍する、全国のご当地ヒーロー。
テーマソングも本格的!
♪時空戦士 イバライガーR〜尊き生命(いのち)
(2009)

茨城県のヒーロー、時空戦士 イバライガーRのテーマソング
詞・曲・歌/宮内タカユキ


正樹渉太郎(プロジェクトマネージャー)さん
かっこいい! 「仮面ライダーBLACK RX」「超電子バイオマン」などを歌っている、茨城県出身の宮内タカユキさんという方が、
「茨城のヒーローの歌を、茨城出身のおれが歌わないでどうする!おれに歌わせろ!」と!
そこから、宮内さんが歌を作ってくださって。


喜屋武ちあきさん
大ファン! ブログとか拝見してるぐらいファンです!
ものすごいカッコイイ!キュンキュンしちゃってます!
仮面ライダーソング
1971年から20作品がテレビ放送された、仮面ライダーシリーズ。36曲もの仮面ライダーソングを歌った、アニキが登場!

水木一郎さん
うれし〜Z! 初めて仮面ライダーの主題歌を歌わせてもらったのが、「仮面ライダーX」なんです。その間、仮面ライダーのショーに行っては、全国の子どもたちと歌をうたって。初めての主題歌で、もう、うれしくて!
♪セタップ!仮面ライダーX(1974)

仮面ライダーX オープニングテーマ
詞/石ノ森章太郎 曲/菊池俊輔 歌/水木一郎


水木一郎さん
歌い方のこだわり 最初の歌詞は“セットアップ セットアップ”なんです。
でも“セットアップ”だと力が入らないから、“セタップ”って。子どもたちに覚えてもらうためにも。
昔は、子どもが出る音域以上のキーでメロディーを作っちゃいけなかったの。だから、叫び声や雄たけびは思いっきり言ってたんですよ。
“XXX(エックス エックス エックス)”の部分も「エ」の部分に力を入れて。ほんとはメロディーがあるんですけど(笑)
“銀の仮面に黒マフラー”の部分は、低いなーと思ってましたね。もうちょっとあげてもらえないかなーって。

菊池俊輔先生の楽曲はほとんど、低い音からズーッと上にあがっていく。
だいたいCマイナー付近でメロディーが進んでいくんですけど、下の♪ソ まで出さなきゃいけなかったりするんですよね。そこがかなりきびしかった。
そのかわり、すごいよ!「レッツゴー!!ライダーキック」は子どもたちが全員歌ったの!
「せまるーショッカーじごくのぐんだんー!」って!!
♪燃えろ!仮面ライダー(1979)

仮面ライダー(スカイライダー) オープニングテーマ
詞/石ノ森章太郎 曲/菊池俊輔 歌/水木一郎

水木一郎さんが愛してやまない仮面ライダーソング
♪はるかなる愛にかけて(1979)

仮面ライダー(スカイライダー) エンディングテーマ
詞/八手三郎 曲/菊池俊輔 歌/水木一郎


水木一郎さん
哀愁 男の持ってる哀愁っていうか。これは、すべての仮面ライダーに通じる歌かな。最後の「仮面ライダー」って出てくるところさ、それは、すべてが、仮面ライダー1号からずっとすべての、ダブルに至るまで、そこが通じるんじゃないかなと。
平成・仮面ライダーソング
♪仮面ライダー AGITO(2001)

仮面ライダーアギト オープニングテーマ
詞/藤林聖子 曲/三宅一徳 歌/石原慎一


石原慎一さん
強いメッセージに気持ちがこもる ちょうど、20世紀から21世紀にかけての話だったので、
「新しい世紀の向こうがわに何かが待っている」という気持ちを歌にも託したかった。
“君のままで、変わればいい”という歌詞の、等身大の子どもたちへのメッセージと、“いま、君がいないと…”という歌詞の、「君がいないとこの地球はどうなっちゃうかわかんない」っていうメッセージが、もう大好きで!
ここは自然に気持ちがこもっちゃいますね。
アギトの詞を書いたのは、作詞家・藤林聖子さん

藤林さんは、J−POPの歌も手がけるヒットメーカー!
平成仮面ライダー全作品に携わっているのです!


藤林聖子さん
アギトの詞 最初の段階で「仮面ライダーの名前を連呼しよう」ということだけは決まってたんですね。
先に曲が作られたんですけど、作曲の三宅さんが“仮面ライダー AGITO!”が入るところはバッチリ決めてくれていたんです。あとは“AGITO”を際立たせるために、韻を考えながら作りました。


藤林聖子さん
最初のセリフの意味は? 歌詞を書くときに、いつもビジュアルを意識しちゃうんです。

“「闇の中 見つめてる…
手を伸ばし…つかみ取れ、君求める物」”

これは、主人公が啓示を受けているイメージ。
カギかっこにして、そこから動き出すイメージです。
♪Climax Jump(2007)

仮面ライダー電王 オープニングテーマ
詞/藤林聖子 曲/鳴瀬シュウヘイ 歌/AAA DEN-O form


藤林聖子さん
“いーじゃん!いーじゃん!スゲーじゃん?!” 「子どもでも覚えられるような、簡単な繰り返すかけ声を入れたいね」ってことになって。
作曲家の方が作ってくれたとき、“いーじゃん!…”のところは、2音、2音、2音で並んでる音だったんですよ。
どうしよう!と思って、「いーじゃん」とかいうしかないなって。ちょっとふざけすぎかなーと思って、最初心配だったんですけど。でも、入れたら見事にはまって!


田中公平さん
燃える作曲家もおどろき! 藤林さんの歌詞は、「こんなところに、こんな詞を入れてくる!?」っていう意外性がある。そして、詞自体が新鮮で瑞々しくて、ぬれてる感じがセクシー!
メロディーに対してどの詞を選ぶか。
例えば、仮面ライダー555の曲があるんですけど、“悲しみを くり返し、僕らは何処へ行くのだろう”っていうところ。これを聴いたとき、人の仕事だけどすごいなって思った!


水木一郎さん
平成のライダー、いいねぇ〜! 正直に言って「今の歌は、子どもたち歌えねぇな」って思ってたんですよ。やっぱりヒーローの名前はどんどん出てこないと!「今の子どもたちはかわいそうだな」と。「将来歌える歌がねえじゃねえか」と。
でも、藤林さんにお会いして詞を見たときに、「いーじゃん!いーじゃん!スゲーじゃん?!」って!
これは俺にとって、大発見だね!
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ゲスト&コメンテーター
田中公平作曲家
手がけたアニメソング・特撮ソングは1500曲以上!
田中公平
昭和の仮面ライダーって、ウルトラマンと違って、一番最初に「改造人間」という悲しい過去を背負っているわけですよ。その過去の哀愁を、全部の曲が少しずつ表現していってるんです。このへんがウルトラマンソングと比べると、仮面ライダーソングが少し大人っぽいといわれるところかもしれないですね。
喜屋武ちあき特撮ソング大好きアイドル
喜屋武ちあき
電王がほんっとに大好きです!
ライブで歌わせていただくくらい!
キムラケイサク特撮ソングに詳しい映像作家。
キムラケイサク
“仮面ライダー AGITO!”のところを“仮面ライダーハギト”って歌うと、すごく石原さんの歌い方に似るんですよ!