マイクロホンがやってきた!①

2022年02月23日

企画展「マイクロホンがやってきた!アー!アー!!アー!!!」が開催中です。今回は展示の一部をご紹介します。

マイクは放送の始まりとともに今に至るまで、音を伝えるための機器として放送の歴史とともに発展してきました。そういう意味で放送とマイクは切っても切れない絆で結ばれている(?)のです。

そんなマイクですが、一言でマイクといっても様々な用途に合わせて実に多彩な姿形をしています。今ではスマートフォンのマイクのように身近なものから放送用の大型の収音マイクや特殊用途のものなどさまざまに発展してきました。この企画展ではその歴史の一部を貴重な資料で体感していただきます。

こちらは展示品の一つ、日本で放送が始まった約100年前に使われていたウェスタン社製「373型ダブルボタンマイク」です。機能的にはカーボンマイクという種類のマイクで音の振動を炭素粒子によって電気信号に変えるという原理で作られたものです。その原型は発明王エジソンによって開発されました。(このマイクは当館の常設展示室でも展示しています)

一方このいかにもアメリカンスタイルのマイクはエレクトロボイス社製「731型マイク」といい、主にスピーチ用として利用されたダイナミックマイクです。その形から「砲弾型」となんとも物騒なネーミングですが、その名に反してその前衛的なデザインはノスタルジックでもありモダンでもあります。 さて次回は「物騒な」という点ではとびぬけて「物騒な形」をしているマイク(集音機)をご紹介します。 (つづく)

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