優勝旗にも歴史あり

2021年12月27日

2021年も残りわずかとなりました。さて大みそかの番組といえばいまでも「NHK紅白歌合戦」ではないでしょうか。2021年で72回目になる紅白歌合戦ですが、当館には本物の優勝旗を展示しています。それがこちらです。

実はこれは展示中の本物の写真を撮影した「写真の画像」なので少々色があせたように見えています。なぜ現在の本物の画像がないかというと、「本物」は12月になると本番に向けて放送博物館から放送センターへ移動してしまうからです。では、その間は何を展示しているかというと?

こちらのレプリカを展示しております。本物と比べてだいぶ色鮮やかに見えますが、画像の写り具合だけでなく、実際にレプリカのほうが新品のごとくきれいな状態です。レプリカはこの時期だけしか見ることができないので、そういう点ではレアものでもあります。
現在の優勝旗は2代目のもので第12回(1961年)から使われています。つまり2021年で60年目、優勝旗も還暦を迎えました。今年も番組の最後に登場するので是非注目してご覧ください。

第26回(1975年)白組へ優勝旗の授与

このほか当館には紅白歌合戦の歴史を紹介するコーナーもあります。放送後には本物の優勝旗も戻ってきます。紅白歌合戦の歴史を放送博物館で体験してみてはいかがでしょうか。

なおNHK放送博物館は、新年(2022年)1月5日(水)から開館いたします。
2022年も皆様の来館をお待ちしております。

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