2019年12月10日 (火)誰かと一緒に食べられない・・・「会食恐怖症」の苦しみとは


皆さん、こんにちは。
ご無沙汰しています。アナウンサーの三好正人です。
「会食恐怖症」という心の病があることをご存じでしょうか?
給食や部活動で、食べることをみんなの前で強要されたことで強いストレスを感じ、
誰かと一緒に食べる場面になると、吐き気に襲われたり、鼓動が激しくなったり、
しゃべることができなくなったりなどの症状が出ます。
当事者は、誰かと食べられない自分を変だと思い、誰にも言えず、
「付き合いが悪い」などと言われ、引きこもったり離職したりするケースもあると言われています。

「会食は楽しいもの」という一般概念があることや、専門的な医師が少ないといった理由で
なかなか表面化しにくい症状ですが、全国に相当数、悩んでいる人がいると見られています。

この症状に苦しむ人たちをサポートしようと取り組んでいるのが、
岩手県出身で自らも症状に苦しんだ経験のある、山口健太さんです。
高校時代、部活動の「食トレ」で一日7合ものご飯を食べさせられたことで発症。みんなが取り組んでいることに当たり前のようにできない自分を否定し、人生に対する光も失いかけていました。克服法もなかなか見つからない中、試行錯誤し、数年間かけて完治させた経験があります。
山口さんは、今、全国でこうした症状に悩む人たちにアドバイスし、一緒に克服へのプロセスを歩める場を作っています。

その山口さんに、「会食恐怖症」とはどんなものなのか、山口さんはどんなふうに苦しみ、
そこから脱したのかなどを、じっくり聴くインタビュー番組を制作しました。

山口さんはインタビューの中で「誰かと食べられないことに対して『気にしすぎ』と言われるのがつらい」と話していました。「気にしすぎ」では立ちゆかなくなるほど追い込まれ、社会生活に支障を来しているから苦しんでいるのだということです。

山口さんの話からは、「普通」と思っている概念がここまで人を追い込むのか、と考えさせられました。多くの人が何気なくできると思っている「食べる」「寝る」「話す」などの行動が急に出来なくなったとき、人はとてつもない不安感と絶望感に襲われると言います。そもそも「普通」とは何なのか、といったことに思いをめぐらせるインタビューとなりました。「食べる」ということに限らず、多くの人の心に届くメッセージを山口さんは話してくださっています。それぞれの立場で、悩んだり不安に思ったりしていることに通じる内容です。ぜひ、お聴きください。

放送 ラジオ深夜便 人権インタビュー【ラジオ第1放送・全国放送】
12月12日(木)午前4時台(約40分)
   出演 山口健太さん(日本会食恐怖症克服支援協会 代表理事)
   聞き手 三好正人

 
なお、東京にいる山口さんとやりとりしている間に、盛岡の空がとてもきれいで
岩手山がくっきり見えた日がありました。とてもすがすがしい気持ちになった一枚です。
山口さんにもお送りした写真ですが、ここにも掲載いたします。
miyoshi191210_1.jpg

 

いただいたご意見・ご感想は、番組作りの参考にいたします。
公開および返信をすることは差し控えますので、ご了承ください。

投稿者:三好 正人 | 投稿時間:13:44

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