インタビュー

シュガ役

林遣都さん

シュガの髪が長い理由は…!?

「シュガの髪を伸ばそうと思っている」と、「悲しき破壊神」のチーフ演出・加藤さんが衣裳合わせのときにおっしゃって。その理由を撮影が始まってから聞きました。あるシーンでシュガが魂を飛ばすときに、「ものすごい風が吹いて燃えていく…」というようなト書きが台本にあるのですが…僕もまだ想像がつかないのですけど…その“風が吹く”ときにシュガの髪をなびかせたいからだって。「えーっ」って思わず聞き返しました。まぁもちろん、それだけではないと思うんですが(笑)。

シーズン1ではシュガはまだまだ経験不足で、アタフタしたり悩んだり、頼りなさもあったと思いますが、今回の「悲しき破壊神」では最初に加藤監督からも「もっともっと成長したシュガの姿を見せたい」というリクエストをいただいたこともあり、シーズン1のシュガらしさを残しつつも、堂々と見えるように意識しています。人の上に立つべき人間として歩んでいくように見えればと思います。

長い髪は、そんなふうにシュガが成長した証でもあると思います。新ヨゴ国では、帝や聖導師さまのように、位が高かったり人の上に立つ人間たちは長い髪をしていますから。とはいえ…こんなに長い髪は僕にとって、プライベートも含めて今回が初めて。すぐにグチャグチャになっちゃうので、大変ですけど! シーズン1と同様、シュガは今回もまた閉じ込められてしまうのですけれど、閉じ込められても髪はこのまま…切ればいいのに(笑)。

チャグムを見守るリアクションを大事に

もともとは星読博士として、歴史だったり国の決まりだったりを信仰して生きてきたシュガですが、今回の物語では人との出会いによって、本当に正しい生き方とは何かということに気づいていきます。どんどんと成長し、地に足をつけていくさまは、演じていてやりがいがあります。特に重きを置いているのは、チャグムとの関係です。チャグムが動き出すことで、シュガもまた自分のやるべきことや責任に気づいていく…。チャグムの可能性を信じ、見守るシュガのリアクションを大事にしたいと思っています。

そのチャグムを演じる板垣くん。僕よりもちょっと年下かと思っていたら、まだ15歳。すごく大人っぽい…いい意味でずぶとく、たくましくて。板垣くんに出会ったことで、自分が15歳だったときのことをよく思い出してしまいます。僕が15のときには、これだけの大作のチャグムという重要な役はできなかったな…とつくづく思います(笑)。すごいプレッシャーだと思いますが、板垣くんはそれをものともしない勢いで、チャグムらしく、たくましく毎日闘っています!

入り込めば入り込むほど物語にハマっていきます

今回の物語では、シュガはチャグムと共に王宮の外へ出て冒険の旅をします。ふだんチャグムと一緒に王宮で暮らしているので、シュガにとって外の世界は新鮮です。王宮を出ると、もはやふだんの礼儀正しさや、星読たち独特の礼儀作法が…などとは言っていられません。撮影はロケも多くて、厳選された場所で行っているので、僕たちも冒険している感じがして楽しいです。その場所で瞬間瞬間に感じたものをシュガらしく受け取って、お芝居にしたいなと思っています。

中でも青森ロケはとっても大変だったので印象に残っています。撮影したのは、シュガたちが捕らえられた、サンガル国の虜囚小屋の外の風景。小屋から脱走して小舟にたどりつく…というシーンで、僕たちはちょっとした山を越えたところから登場するんです。そこが、とても人が歩くような場所ではない、とんでもない道で…。僕はまるで王女さまみたいに、長い裾を持ち上げながら歩きました。たくましいチャグムに比べて、シュガはまだそのへんの対応力がないので、フィットしていない感じがあるんです(笑)。

この「精霊の守り人」は想像力を膨らませれば膨らませるほど、楽しい作品です。入り込めば入り込むほど物語にハマっていく、ファンタジー特有の面白さがあります。ドラマを見ていると、ついバルサやチャグムを応援したくなると思うんですが、帝をはじめ、国を背負っている人々の、一筋縄ではいかない思いというのもすごく細やかに描かれているので、皆さんにはそういう部分もぜひ見ていただいて、この壮大な世界観を楽しんでいただきたいです。