インタビュー

シハナ役

真木よう子さん

初めての剣のアクション、おもしろかったです!

銃を使ったアクションは経験ありましたが、剣を使うのは初めて。しかも短剣で二刀流だったのでやりやすかったです。銃の場合は基本的に「構えて撃つ」という動作しかないのですが、剣はいろんな手がありますからね。相手の手を斬りにいったり、足を斬りにいったり、首を斬りにいったり…圧倒的におもしろくて! 綾瀬さんを傷つけないようにってところだけはとにかく気を遣いましたが、綾瀬さんは本当にシッカリ受けてくれる方なので、とても楽しかったです。

私、もともと空手をやっていて、蹴りもすごく得意なんです。なので、アクションシーンがあると「蹴りが得意です」って自らアピールして採用してもらったりします。今回も蹴り技が…下回し蹴りなんかもやったんですが、ただ、このスリットの入った衣裳は…森で戦うのは厳しかったですね。危なくないようスタッフの方が周りの枝などを全部切ってくれたりしたんですが、もともと草が茂ってた場所だったから虫か何かいたんでしょうね。撮影が終わって家に帰ったら、内ももにすっごいブツブツが! いまだに消えないんです…これ、どうしたらいいんだろ(笑)。

私を5倍くらい強くしたのがシハナじゃないかな

シハナってとにかく野望や情熱がすごくあって、自分が正しいと思ったことに対しては真っ向から向き合っていく。目的にたどり着くためには、ときには手段を全く選びません。結構冷酷な部分もあるんですけど、でも、そのすべては自分の国をよくするためだという…。いいヤツとも言えないけど、一概に悪いヤツとも言えないと思うんですよね。

共感できる部分はあります。というか、すごく簡単に言ってしまえば、私をさらに5倍くらい強くしたのがシハナだと思うんですよ。確かに私も彼女と同じような資質は持っているんです。ただ、私も強いほうですが、シハナの強さや、手段を選ばないところはちょっとかなわないな~(笑)。私には一応、その…良心があるので(笑)、相手を傷つけてまでとは思いません。シハナは人を殺してしまうほどですからね。

私、役によって撮影現場での態度がかなり違うみたいで。「真木さんって明るい人だね」とか「全然しゃべらないね」とか、言われることはいろいろ。今回はシハナというキャラクターだったせいか、自分で意識してるわけではないのですが、どうやら現場で孤立していたというか…。なので(アスラ役の)梨央ちゃんとかにはまず近付いてもらえなかったです(笑)…たぶん怖かったんだと思います。

シハナの野蛮な行動でクスッと笑ってもらえたら

実は最初の脚本どおりだと、シハナって「…ですわ」なんて言葉遣いをする、もう少し女性らしいキャラクターだったんです。リハーサルのときに監督にお願いしてセリフを自分流に全部変えさせてもらったんです。イーハン殿下以外の人と話すときは、全部タメ口。きっと監督は最初「えっ!?」って内心驚いたと思うんですけど(笑)。だから当初よりも結構、野蛮な雰囲気の女性になったんじゃないかと思います。

それは、ただ単にそっちのほうが楽しいし、自分にとってもやりがいがあると思ったからなんです。当初の役設定よりも、やんちゃな感じがあるシハナ。例えば、人を斬る前にびゅんびゅん跳ねてみたり、屋台で売られている物を金も払わずにガッてつかんで食べたり…。「原作を読んだ人はどう思うかな…」と気にもなりましたが、最終的には「ま、いいや!」って(笑)。たまに出てくるシハナの野蛮な行動で、クスッと笑ってもらえたらうれしいですね。このシハナという役、私はすごく好きです。