インタビュー

バルサ役

綾瀬はるかさん

久しぶりの短槍に「こんなに重かったっけ!?」

前シリーズの撮影からずいぶん時間がたっていたので、今回久しぶりに短槍を持ったとき「アレ、こんなに重かったっけ!?」って…。でも、前シリーズで体にしみ込んでいた部分もあったようで、撮影が進むにつれて少しずつ振り方や動きの感覚なんかが戻ってきているかなと思います。今回の「悲しき破壊神」では新しい形のアクションにも挑戦します。馬に乗りながら刃(やいば)を交えたり、吊り橋での殺陣(たて)もあるんですよ!

真木さん演じる呪術師シハナとの立ち回りもあります。シハナの武器は2本の短剣。両手の剣でシュシュッって斬り込みながら距離をどんどん詰めてくるから、そのぶん槍が振りづらくて…つまりそれは、長い槍で短剣の強敵とどう戦うかという “バルサ自身”の課題でもあるんですが…。真木さんに、槍が体に当たってケガをさせてしまっては危ないので、距離の取り方に結構気をつけました。怖かったのですが、でも、とても面白かったです。

どこかすごみある“おねえさん”なバルサに

やや少年っぽい感じがあった前シリーズのバルサと比べて、今回はもう少し原作に近い… “おねえさん”というか、落ち着きがあって、どこかすごみのあるバルサを意識しています。おそらく、前回のチャグムとの旅や、その後もバルサが続けたであろう旅を通して、彼女の中の「人を殺すこと」という闇の部分がもっと深くなっているでしょうし。あと原作にも、年齢が30過ぎて、踏ん張りがきかないみたいなことが書かれだしていて…私もそれを読んで「あ、わかる」みたいな(笑)…前回よりも年を重ねたバルサが「自分はいつまで人を殺しながら生きていくんだろう」と、少しやさぐれている感じから今回の物語が始まるんですよね。

人を殺すこと…それまで用心棒として必要なときは人を殺すこともいとわなかったバルサですが、人を殺した罪を背負ってきている自分を深く見つめ始めたところに、恐ろしい能力をもった少女アスラと出会います。自分と同じような思いをしてほしくないと彼女を諭しながら、自分もまた、人を殺すということをより真剣に考えた部分があると思うんです。前シリーズでは迷いなく…ある意味、殺すことに快感すら感じる、獣のような一面があるバルサだけど、今回は人を斬るたびに、同時に自分自身をも斬っているかのような痛みを感じているのではと、そんなことを考えながら演じています。

濃いキャラクターたちがお気に入りです!

今回のストーリーは、交渉のために国から国へとめぐるチャグムの旅と、バルサとアスラの旅というのが交互に登場します。台本を読むと、国と国同士の政治の話と、一人の人間の命を守るという話、2つの大きなテーマが平行して進んでいく、ちょっと大人の感じがある印象を受けました。そうそう、バルサとチャグムの再会もあるんですよ。

今回のチャグムを演じる板垣くんは、前シリーズとは別の人です。「久しぶりだね」とか「大きくなったな」というようなセリフもありますけれど、それよりも…「違う人だね」みたいな感じで(笑)。いったいどんな子なんだろうと楽しみにしていたら、本当にお顔が王子様っぽくて役に合っていました。すごく素直でかわいらしい、真面目で一生懸命な子でした。

新しい登場人物もたくさん登場します。鈴木亮平さんが演じるヒュウゴもカッコいい! しゃべり方も特徴があって、(ヒュウゴの口調をまねて)「わてぃしはひぃゆうご(私はヒュウゴ)」とか、そんな感じ(笑)。撮影の合間に、鈴木さんとお互いのモノマネをし合って遊んでいました。あと、最後のほうに出てくる、盗品商オルシや赤目のユザンも私のお気に入りです。原作では悪いヤツのイメージだったのですが、撮影のときに衣裳を着た姿を見たら、「えーっ、そんなキャラだったの!?」って衝撃(笑)。そんな濃いキャラクターたちも、ぜひ楽しみにしていてください。