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インタビュー・メッセージ

帝役藤原竜也さん インタビュー

高貴でありながら人間的

帝という役、僕個人的には非常におもしろいですよ。絶対的な血筋、能力、霊力を持った家系に生まれて、群衆にあがめられてね。手の動き一つで多くの人が動いてくれるわけですから、演じていても気分がいいんです(笑)。衣裳もすごく凝ってもらいましたし、髪形もメイクも、本当に多くのスタッフが“帝像”をビジュアルの面で事前につくり上げてくれていたので、役に入るうえでとても助けになりましたね。
この帝という人物、どっしりと構えて物事を進めていくのかな…と最初は考えていたのですが、監督に「もっと自由に、湧き起こった感情をそのまま表現してくれればいい」と言っていただいて。わりとストレートな感情表現をさせてもらいました。ですから、高貴な存在でありながらも、思い悩んで部屋を走り回ったり、果実を投げつけたりするような、感情的かつ攻撃的な人物なんです。ある意味親しみやすいキャラクターになったんじゃないかなと思いますね。

苦悩、葛藤…そしてただ一つのことに執着していく

やはり帝にとっての最大のポイントは、息子・チャグムの存在です。絶対的な力をもつのは帝である自分のはずなのに、なぜ脅かされなければいけないのかという思い。その思いただ一つでチャグムを消すことに執着していく…。その一連の感情の流れはやりがいがありました。
夜皆が寝静まっている中、帝が部屋で一人苦悩を抱えてじっとたたずむシーン(第3話)はとても印象に残っています。それに、夏至祭りの達拝(たっぱい)の儀式(第1回)…このシーンも忘れられないですね。帝が手を挙げても何も起こらない、しかしチャグムが手を挙げたその瞬間に、雨が降り風も吹いて、観衆は感情を爆発させるわけです。帝はそこで水の力というか…チャグムに宿る力を確信する一方で、自分には果たしてこの国を動かしていく力があるのかと自問自答するんですね。それでも群衆は自分を褒めたたえてくれる。そのときの葛藤が、帝でありながらも人間らしくて…。帝とチャグム、その関係はすさまじいですよ。

大先輩の平幹二朗さんとの関係性

実は、聖導師役の平さんとは(2015年)6月まで半年間、「ハムレット」の芝居でご一緒していて。英国公演中に、「平さん、このあと少し休めるんですか?」と聞いたら「今度、NHKの3年ぐらいのドラマをやることになってね」とおっしゃって。「え、精霊ですか?」と聞いたら、「お前も出るの? 何?」「帝って聞いているんですけど」「僕、聖導師…」って(笑)。平さんを側近に従えるなんて、「申し訳ないですね」と平さんに謝りましたけれども。
平さんの聖導師は、カメラが回っているときもカットの声がかかったあとも、すごく頼りになる存在です。芝居中は本当に平さんに引っ張っていただいて、芝居以外の待ち時間とかでは、逆に僕が平さんに負担のないようにそっと支えて差し上げて…という関係で(笑)。大先輩で恐縮してしまうんですけれども、「竜也のやりやすいようにやってくれ」とおっしゃってくださったので、変に気を遣わず、楽しく取り組ませてもらっています。

今までに見たことのない美しい世界

「精霊の守り人」の世界観全体を考えれば、当然セットも今まで見たこともないような空間になるわけですよね。非常に壮大なセットに身を置いての撮影なので、自分でも感動して、興奮しながら演じさせてもらっています。映像がどうなるのか全く想像がつかなかったので、最初のシーンの撮影後にモニターを見せてもらったんですよ……僕は演技後にモニターを見ることはあまりないのですが、このときばかりは興味があって……するとそこには見たことのない、とにかく美しい…そんな世界があったんですよね。
ご覧いただく視聴者の皆さんにも、本当に今まで見たことのないスケールで、美しい大河ファンタジーをお届けできると思っています。3年にわたりお送りする「精霊の守り人」の幕開きであるファーストシーズンに、ぜひご期待いただきたいですね。

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