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5月26日放送
世紀の天体ショー「金環日食」
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■各地で「金環日食」観測
5月21日、「金環日食」が、鹿児島県から福島県までの各地で観測されました。
金環日食は、太陽と月、地球が一直線上に並んだ時に、月に隠された太陽が指輪のような形に見える現象です。
午前6時ごろから、太陽の一部が欠けて見える「部分日食」が各地で始まり、高知県室戸岬では、午前6時15分ごろから太陽が右上から欠け始め、1時間あまり経った午前7時24分ごろ、太陽のリングがつながり、金環日食になりました。前日までは多くの地域で雲や雨となる予報で、観測が危ぶまれましたが、日食が観測できる時間帯に近づくにつれて、各地で雲が薄くなったり、雲の切れ間から太陽が顔をのぞかせたりして、結果的に多くの場所で金環日食が観測できました。
「ベイリービーズ」と呼ばれる珍しい現象も観測されました。月の表面が山や谷でデコボコしているため、そこから太陽の光がもれ、まるでビーズの球を並べたように見える現象です。
金環日食が終わった後も、部分日食は各地で午前9時すぎまで続き、金環日食が見られなかった北海道から沖縄までの全国のほかの地域でも、80%から90%欠けました。
各地で、朝早くから観測会が開かれ、小学校の中には登校を早めて全校児童で観測したところもありました。航空機のツアーや太平洋上を航行するフェリーからの観測なども行われました。
■広い範囲で金環日食が観測できたのは平安時代以来
日本での金環日食の観測は、前回昭和62年(1987年)に沖縄県で観測されて以来、25年ぶりです。本州で見られたのは、明治16年(1883年)以来、129年ぶり。東京では、江戸時代(1839年)以来、173年ぶり。今回のように広い範囲で観測されたのは、平安時代(1080年)以来、932年ぶりのことでした。
次に日本で金環日食が見られるのは?18年後の平成42年に北海道で観測できるということです。そして、今回のように3大都市圏を含む広い範囲で見られるのは、300年後の2312年だということです。
■日食観測、注意呼びかけも...
日本眼科学会などによりますと、日食の太陽を見つめると、網膜が傷つく「日食網膜症」になるおそれがあります。ものが歪んでみえるほか、深刻なケースでは、視力が落ちて元に戻らなくなるということです。このため、国立天文台や日本眼科学会では、観測にあたって、専用の日食グラスなどを使うか、日食グラスがない場合は、絶対に直接太陽を見ずに木漏れ日などを観測するよう呼びかけていました。
日本眼科学会によりますと、金環日食や部分日食を見て目に異常を感じて眼科を受診し、網膜が傷つく日食網膜症の疑いがあると診断された人は、翌日21日午後5時の時点で、全国で115人に上っています。日食網膜症は、時間が経ってから症状が現れるケースもあるということで、異常を感じたら専門医のいる眼科を受診してほしいと呼びかけています。
■今後の天体ショー
ことしは、このあとも珍しい天体現象が続きます。
国立天文台によりますと、6月6日には、金星が太陽の前を横切る「金星の太陽面通過」という現象が、全国で観測されます。午前7時すぎから、金星が太陽の前を黒い点となって6時間あまりかけて横切ります。「金星の太陽面通過」が日本で見られるのは、平成16年以来、8年ぶりです。次回は、105年後の2117年となる珍しい現象です。日食グラスを使って観察することができます。
また、8月14日の未明には、金星が月に隠される「金星食」が、ほぼ全国で観測されます。金星食が条件よく観測できるのは、平成元年以来、23年ぶりです。