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宮崎県議会議員 選挙トップ当選女性/現職抑えた新人/ベテラン

  • 2023年04月12日

新しくスタートする宮崎県議会。
「躍進した女性」「過去最多12人の新人」「最多当選に並ぶ9期目のベテラン」それぞれの当選者に思いを聞きました。県議の新たな顔触れは?

新たにスタートする宮崎県議会

宮崎県議会議員選挙は、9日に投票が行われ、現職21人、元職3人、新人12人のあわせて36人が当選しました。無投票だった選挙区の3人当選者も含めて、39人の新たな議員が決まりました。

今回の新しい県議会を「躍進した女性」「過去最多12人の新人」「最多当選に並ぶ9期目のベテラン」という3つのポイントで分けました。写真の6人がそれを象徴する県議の皆さんです。

それぞれの立場で当選への思いを聞きました。

「女性の躍進」

宮崎市選挙区では、女性が1位と2位の得票で当選。宮崎市選挙区で女性がトップ当選だったのは初めてとなります。さらに延岡市も女性が1位で当選しています。女性の意見を政治に反映して欲しいという県民の意思がはっきりと現れました。

宮崎市選挙区でトップ当選の山内佳菜子さんは、2人の子どもを育てる42歳。脇谷のりこさんと内田理佐さんは、元県議で、それぞれ衆議院議員選挙や延岡市長選挙を経て今回、返り咲きました。

宮崎市選挙区で最多得票となった山内さんの声を聞きました。

山内佳菜子さん

県民のみなさまにまだまだ県議会、期待が薄れてきてしまっている感じがするので、もっと県議会しっかり頑張ってほしいという期待も込められた結果だったのかなと受け止めています。子供たちがもっとのびのびと、そして(女性が)産みたいときに産める宮崎を作っていかないといけない。困っている皆さまをしっかりと経済・福祉の面から支えないといけないと感じています。

続いて、宮崎市選挙区で得票2位となった脇谷さんの声です。

脇谷のりこさん

ふたを開けてみたら、ワンツー女性ということでびっくりいたしました。有権者も投票者も女性が男性を上回っているという数をみたら今まで女性の声が県議会に届いていなかったなとつくづく思っています。小さい声も拾いながら、県政に届けていきたいと思います。

最後に延岡市選挙区で最多得票となった内田さんの声です。

内田理佐さん

女性に期待している、女性にしかできないことがあると思うから期待してるっていう声は、多くいただいたので、そこはきちっと役割を果たしていきたいなって感じてます。私は現場を大事にしていきたいので市民のみなさまに寄り添いながら、ご意見をたくさんいただいて、それを県議会の中で提案させていただき、政策立案とかにつなげていきたいと思っています。

「新人」

県議会が今の定員になって最多の12人が当選となった「新人」。選挙区でトップ当選、そして現職を抑えての当選を果たした新人2人にお話しを伺います。

黒岩保雄さんは59歳。日南市役所に務め、40年近い行政経験があります。下沖篤史さんは39歳で、小林市議会議員を経て、現職県議を抑えて当選しました。

日南市選挙区で最多得票となった黒岩さんの声を聞きました。

黒岩保雄さん

39年の行政経験があるので、そういう経験を生かしてしっかりと県政に取り組めという市民・県民の方のそういう期待だと思ってます。私の後ろには市民・県民の方が私をチェックしているという認識を常に持ちながら、緊張感を持って取り組んでいきたいと思ってます。59歳で若くはない新人ですが、新たな視点・斬新な考えは常に持ちながら、まい進していきたいです。

続いて、小林市・西諸県郡選挙区で現職を抑えて当選した下沖さんの声です。

下沖篤史さん

まだ県議会がどういうものか分からないですが、臆せず、若さと行動力で常に前へ前へ議会で訴えて、そして実現していきたいです。
(取り組みたい政策は)少子化対策です。私自身、妻と不妊治療していますが、私たちも情報が足りなくて、時期が遅れてしまって、難しい状況にあります。病院に行くとたくさんの患者さんがいて、これだけ子供がほしいという方がいるなかで、そこの支えを含めた早期の支援体制・周知啓発をすることで、少子化対策を進めていきたいと思っております。

「ベテラン」

これまでの最多当選に並ぶ9期目・県議人生33年目に入った大ベテラン・坂口博美さんにお話しを伺います。坂口さんは75歳で、県議会議長も務めた実力者です。

坂口博美さん

多選に対しての考え方、有権者の方にはいろいろあると今回の選挙でも肌で感じましたが、何よりも経験が大事になってきた転換期だと思うので、経験の面において、人に負けないという自負がありますね。
1期だろうと9期だろうと、県民のみなさまがお前が代表だって送り出していただいたことは対等だと思うんです。変わっていく時代にも対応してくれという意味でもある。みんなで参画しての政治だということを心がけながらの前進していきたいと思います。

「女性の視点」「新人ならではの行動力」「ベテランの豊富な経験」。初心を忘れることなく、それぞれの立場から県民の期待に応える議論を行って欲しいと思います。

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