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宮崎 温泉 滑川和男アナウンサーが日帰り・立ち寄り湯 えびの

  • 2022年11月15日

NHK宮崎のアナウンサー滑川和男です。温泉が大好きで、全国を転勤する中で、各地の“知る人ぞ知る温泉”に入ってきました。さて、宮崎県西部えびの市の日帰り温泉の旅。前編は多くの方に読んで頂きましたが、今回はその後編。これまた、渋~い温泉に浸かって来ましたよ!

地元で愛されるレトロな温泉

今回お邪魔したのはこちら!えびの市向江の住宅街にあるレトロな温泉です。JR京町温泉駅から徒歩2分ほどの距離です。敷地にたたずむ何とも年季の入った建物。木の板に赤字で大きく温泉の名前が書いてあります。入り口も窓も開いています。でも、温泉の受付の人はいません。さて、勝手に入るわけにもいかず、どうしたものか…。

温泉の建物には誰もいませんでしたが、となりの民家からテレビの音が聴こえてきました。恐る恐る訪ねてみると、ご主人がテレビでゴルフ中継を見ています。「あの~温泉に入りたいんですけど、こちらでお願いしていいですか」「お風呂、入りたいの?いいよ(笑)」と気さくに応えてくれました。そこに奥さんが柿を持ってご帰宅。「どっかで見たことある人ね~、あぁNHKさん!見てますよ!天気予報の掛け合いが面白いよね」と一気に打ち解けました。稲刈りで忙しい時期だったので、昼過ぎにお客さんは誰もおらず。大浴場での撮影もお許し頂きました。「熱いかもしれないから、水を入れてもいいよ~」とのことですが、熱いお風呂は得意な私。水を入れなくても大丈夫と喜んで入る事にしました。

やっぱりちょっと熱かった…

脱衣場に入ってみると、何とも風情があります。紙の料金表には「中学生以上、三百五十円」の文字。農作業で疲れた身体を地元の皆さんが気軽に癒しにくる…。そんな温泉なんですね。これぞ!昭和レトロなマッサージ機も置いてありました。たぶん50年選手ぐらい?のマッサージ機ではないでしょうか?果たしてこれは動くのか?お風呂上りに確かめてみよう!

男湯は先にお客さんが入った様子もなく、水が加えられていないようでした。でも、まずはこちらの温泉本来の温度で入ってみようと思い、加水せずに入りました。すると、この表情…「うぉ~!熱い!」子どもの頃から熱いお湯に慣れているつもりでしたが、さすがに熱かったです!地元の方は慣れている温度かも知れませんが、皆さんはご主人のアドバイス通り、ぜひ加水して入って下さいね~。

でも、お湯の熱さに徐々に慣れてくるとこの表情。開け放たれた窓から入ってくる午後の日差しが、心地よいです。お湯もさらっとしていて、気持ち良く入れます。主な適応症の表示も年季が入っています。「この温泉が地元の農家の疲れを癒してきたんだな」そんなことを考えながら天井を見上げていました。

マッサージ機は動くか?

温泉から上がり、気になっていたことを確かめてみることにしました。そうです!昭和レトロなマッサージ機が動くかどうかです。もしかすると私と同年代ぐらいかもしれないこのマッサージ機。祈るような思いでスイッチを入れてみました!

動きました~!2つのもみ玉が力強く左右に動きます!ご主人に聞くと、「このマッサージ機じゃないとダメなんだよ」と話す地元の人もいるんだとか。横のハンドルで高さ調節をするシンプルな機構ですが、そのシンプルさ故に、長い期間故障知らずで、多くの人々の腰や背中をほぐしてきたんですね。何だか、マッサージ機にエールを送りたくなりました。ご苦労様!これからも頑張って!

カラフルな田の神さぁ

温泉から上がって、えびの市昌明寺の黄金色の稲穂の間を歩いていると、何とも可愛らしい表情の田の神さぁに出会いました。この頬をピンクに染めた田の神さぁ、しゃもじを持っているのかな?農作業の帰りに出会うと思わず笑顔になって、疲れも軽くなりそうですね。

近くには、緑色や青色の衣装を着た田の神さぁも座っていました。表情が全く違いますが、何とも言えず微笑ましい気持ちになるのは共通していますね。美味しいえびの米を育む田んぼを守って下さり、ありがとうございます!

  • 滑川和男

    宮崎コンテンツセンター

    滑川和男

    宮崎は新人以来2度目勤務

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