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宮崎 若草通りの魅力をアートで再発見! 神谷アナウンサー取材

  • 2022年11月07日

宮崎のまち、好きですか?

急に問いかけてすいません。みなさんは、自分の住む街のこと好きですか?どこまで知っていますか?

知っていたつもりでも、いつもと視点を変えて歩いてみると、いままで気がつかなかった魅力に気付くことが出来るかも知れません。

今日はそんな気が付かなかった魅力を「アート」を通じて見つけてみるというイベントをご紹介します。

どんなイベント??

イベントの名前は名付けて「みんなート」(みんな+アート)。ハードルが高いと思われがちなアート。そんなアートのハードルを低くするのと同時に、アートを使って地域活性化に繋げようという取り組みです。

具体的には、みんなで街を歩き、面白いと思ったところを写真で撮影、その写真をアート作品にして町の魅力を再発見するというイベントです。

このイベントを企画したのは県内の大学生たち。地域活性化に興味を持った11人が集まりました。

宮崎大学の教授などもアドバイザーで参加

どんなことをするのか?必要なものはこれだけです。

写真を使って「トリミングカード」を作ります。この記事を見て興味を持った方は簡単で誰でもできますので、ぜひ試してみて下さい。

トリミングカードとは?

トリミングカードとは、写真を思い思いの形に切り取った紙に当ててトリミングすることで、普段とは違った見方ができるというアートの手法のことです。

トリミングカードの例 紙に絵を描いたり装飾してもOK

トリミングカードの作り方

ステップ① 街を歩き面白いと思った 写真を撮影

ステップ② 写真をプリント

ステップ③ 自由に切り取った紙を写真にあてて
写真を張り付けて完成!

街の写真を撮り、トリミングカードにすることによって、普段とは違う街の魅力を再発見できるのでは?という効果を期待しています。では、街に出て実践です!

いつもの街を撮影してみよう!

今回の参加者は高校生3人・大学生5人・社会人3人の計11人。3~4人のグループに分かれて街に繰り出し写真を撮影します。普段遊びに行く街も、アートの視点で見ることで様々な発見があったようです。

この日は宮崎神宮大祭の日 街には屋台も
レトロなポスターに興味津々
細い路地も新鮮

写真をどうトリミングするか

次は撮ってきた写真を厳選してプリント。その写真をどうやって活かすのか、紙に当てながら考えます。

写真を選ぶ過程で会話も弾みます
靴の形にトリミング?
細かくトリミングの形を整えていきます
着物を着た女性の絵が どんな写真をあてるのかな

完成!どんな作品が出来たかな?

切ったカードに写真を貼り付ければ完成!参加者はどんな作品をどんな感性で作ったのでしょうか?イベントの中で発表されました。

靴の形に切った参加者は、つぶれた空き缶の写真を背景に差し込みました。

【参加者】
『お酒の缶が平らになるまでに踏みつけられていて缶を踏んだ人はどんな感情で踏んのかというところに興味を持ちました』

着物の形に切った参加者は、路地の風景を着物の柄に見立てて作品を作りました。

【参加者】
『街に着物屋さんがあるのを見つけて、着物に関係する作品を作りたいと思いました。街にあるタイルを着物の柄に見立てればきれいに見えると思って、この写真を選びました』

早い人は20分もかからずに完成していました。本当に手軽に出来るアート体験ですよね。

若者の、若者による、若者のためのイベント

このイベントを運営している、宮崎大学地域資源創成学部3年生 得能万里奈(とくのう・まりな)さんです。

得能万里奈さん

得能さんは今回のイベントに携わるきっかけをこのように話しています。

『若草通りなどの中心地は、小さいころから何度も遊びに行っている場所。今まで数えきれないほどの思い出があります。ただ、中心地は若者が楽しめるイベントや施設が少なく、奥まっていて入りにくい印象すらあります。

学生の私が、若い世代に対して地域の魅力を再発見するイベントを開くことに意味があると思います』

得能さんは中学・高校と5年間美術部に所属。トリミングカードを通じて街を見ることには意味があると話します。

『街を歩く中で今まで見えなかったものを発見することが出来て街の良さを体験できました。そして、トリミングカードという手法でそれぞれの人が思い思いの形に表現し合うことで、自分の固定観念とは違った見方を知ることができます。

普通の街だとしても、こういう風にしたら魅力的に見えるということを気付かせてくれるものなので、街の活性化につながるものではと感じました』

参加者は・・・

『元々アートには携わっていなかったが、大学生のうちに経験を増やしたいと思って参加しました。

今回歩いて初めて知ったのは、若草通りの裏路地の面白さ。裏路地でレストランを構えていた方に話しかけてもらい、雑談に花が咲きました。普段ならばあまり行かない場所でしたが、今回一歩踏み込んでみたことで、その場所や人の魅力を知ることが出来ました。またこういう機会があればやってみたいと思いました』

今回のイベントは一回限りではなく、今後も定期的に行っていくそうです。次回の予定は以下の通りです。興味ある方は参加してみて下さい。

イベント名:『みやざき みんなート』

日時:12月3日(午前10時~午後6時まで)
12月4日(午前10時~午後5時まで)

場所:宮崎駅西口 駅前広場一帯

問い合わせ:みやざき みんなート2022事務局 jimukyoku@miyazaki-minnart.com

  • 神谷一鷹

    宮崎コンテンツセンターアナウンサー

    神谷一鷹

    身近なアートに触れました。みなさん、個性が出ていて素敵でした!

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