ＮＨＫ宮崎キャスターおすすめ癒し旅日之影町森林セラピー

県内の市町村からゲストをお招きしておでかけしたくなる情報をお届けするコーナー、今回の舞台は日之影町です。ゲストは日之影町「癒しの森の案内人」会長、甲斐安忠（かい・やすただ）さん。日之影町の「森林セラピー」について紹介していただきます。

森林セラピーとは

森林セラピーとは、森の持つ癒し効果を医化学的に解明し心と体の健康づくりに生かす取り組みのこと。日之影町は2006年に「森林セラピー基地」の認定を受けました。およそ92％が森林の日之影町。豊かな自然環境と山村文化があり、日本でも有数の森林セラピーに適した地域です。川のせせらぎや、鳥のさえずりなど、森の自然を楽しみながら、ゆっくり散策することで、心と体を癒やして頂ければと思います。

鉄道跡地散策がおすすめ

日之影町の森林セラピーのポイントは選べる森林セラピーコースがあること。6つのコースがありますが、おすすめコースは「TR鉄道跡地散策コース」です。距離はおよそ4㎞、所要時間は90分で旧高千穂鉄道の跡地を巡ります。スタート地点はかつての駅舎「吾味駅」。線路や枕木など、高千穂鉄道の列車が走っていた当時の姿がそのまま残っています。

スタートからおよそ1㎞地点で、第三五ヶ瀬川橋梁を渡ります。ダム湖にかかる橋梁からの景観は、見ごたえ十分です。1937年に完成した橋梁は、昔SLも走っていました。ゴール地点は八戸（やと）観音滝です。落差45m！大迫力でインスタ映えスポットになっています。

森林セラピーは、幅広い知識を持った案内人がつくことで、より楽しむことができます。現在17人の「案内人」が在籍しています。コースを歩く中で、巡り会う植物や花についてのご説明や、日之影の歴史など幅広い知識を提供します。リラックス効果の高い呼吸法の指導も行っています。

森林セラピーのあとは温泉も

森林セラピーの後に、ぜひ足を運んでほしいのが、廃線になった高千穂鉄道の駅と温泉が合体した「日之影温泉駅」です。大浴場をはじめ、ジェットバスや、サウナなど、様々なお風呂が楽しめます。露天風呂もあり、五ヶ瀬川や山並みの渓谷など、日之影ならでは景色を、お湯につかりながら堪能できます。旧高千穂鉄道の列車を宿泊施設に改装した「TR列車の宿」もあります。車掌室など当時の面影はそのまま残してあります。