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宮崎県高校総体 高校生の晴れ舞台で12年間の審判人生に幕

  • 2022年06月06日

熱戦が繰り広げられた県高校総体。サッカーでは日章学園が6連覇を果たしましたが、選手の活躍の裏で日高晴樹さんが12年の審判生活に別れをつげました。Jリーグの笛も吹いた日高さんの"最後のホイッスル"を特集します。

審判生活に別れ 最後のホイッスルは高校サッカー

県高校総体のサッカー決勝で主審を務めた日高晴樹さん。この試合を最後に現役の審判生活に別れをつげました。日高さんは本業のかたわら13年前にJリーグの笛も吹ける1級審判の資格を取りました。仕事の合間をぬって、J2・J3を中心に190試合、カップ戦ではJ1の試合もさばきました。Jリーグの審判は昨シーズンで引退し、審判生活のラストマッチに選んだのは、自身の青春だったという高校サッカーでした。

日高晴樹さん
審判のユニフォームでは黄色と緑は結構好きでした。昔の審判員が着ていてよくテレビで見る色でした。ですので、審判になって最初のころは黄色とか緑のユニフォームはテンションがあがりました。審判は今日で最後ですが、県高校総体の決勝という大きな舞台で笛を吹かせていただける喜びが大きい。最後に自分のこれまでの成長とか、感謝の気持ちを表現できたらと思います。

審判生活で心がけてきたことは…

12年間の審判生活で心がけてきたのは「根拠をもってジャッジを下すこと」。なぜ、このジャッジなのか。選手が疑心暗鬼にならないように必ず明確な根拠をもちます。それはプロでも高校生でもまったく同じです。そして、現役最後のホイッスル。審判は、選手が力を出し切れるよう支える仕事。役割をまっとうし、静かにグラウンドを後にしました。

日高晴樹さん
試合の最初に笛を吹いた瞬間はちょっとだけ昔を思い出しました。その後は選手たちのために走って、選手が試合に集中できるように努めました。これからは今まで支えてもらった分をしっかりと恩返しする気持ちで、またサッカーに携わっていきたいと思います。

「正確なジャッジ」はもちろん基本だと思うんですが、激しいプレーの中で1つ1つの動きを瞬時に見極めるのは難しい作業です。「正確で当たり前」というプレッシャーの中で長年、ピッチに立ち続けてきた日高さん。

恩返し 今後もサッカーに携わる

今後は自身がコーチを務める少年サッカーチームのほか、保育園や幼稚園への出前授業を通じて、宮崎の子どもたちの育成に力を入れていきたいと話していました。ぜひ、次の時代を担う宮崎発のJリーガーを育てて欲しいと思います。試合後にはセレモニーが行われ、花束が贈呈されました。

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