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科学・文化

広報日本一の研究所! 若者に科学のワクワクを

去年、優れた広報・PR活動を表彰するコンテスト「PRアワードグランプリ2021」の最高賞に、名だたる広告代理店を差し置いて、茨城県つくば市にある「物質・材料研究機構(NIMS)」という国の研究機関の取り組みが選ばれました。「いやいや。物質材料なんとか機構って何…?」そう思った方も多いのではないでしょうか。地味なイメージを持たれがちな物質や材料の研究機関の広報が、なぜトップに輝いたのか。そこには、物質材料分野における将来への危機感と、「科学のワクワクを知ってほしい」という担当者の熱い思いがありました。(NHKつくば支局記者・平山佳奈) 【“科学の魅力”を若者へ 広報で最高賞受賞】 昨年末行われた、優れた広報・PR活動を表彰する日本パブリックリレーションズ協会主催の「PRアワードグランプリ2021」の表彰式。このグランプリで、国の機関としては初めて、茨城県つくば市にある「物質・材料研究機構(NIMS)」という国の研究機関が最高賞のグランプリを受賞し、周囲を驚かせました。応募総数73件の中から、名だたる広告代理店を押さえての受賞だったからです。NIMSは、今や身の回りの至る所に普及した白色LEDに使われる蛍光体を開発したり、ハイブリッド自動車のモーターに使われる強力磁石に欠かせないとされていた希少金属について、その代替材料を世界に先駆けて生み出すなど、金属や炭素繊維、磁石など、物質や材料をテーマに幅広い研究を行っている国の研究機関です。こうした「物質・材料」の分野、実は、毎年総輸出額で自動車と首位を争うほど、日本経済において大きなインパクトを持っている産業です。しかし、宇宙やロボット、ITなどに比べて「地味」なイメージを持たれてしまいがちで、志望する若者の減少が長年の課題となってきました。こうした課題を背景に、この研究所が動画サイトを活用して科学の魅力を分かりやすく伝え、若者たちの人生の選択に変化をもたらしてきた長年の取り組みが評価されたのです。

執筆者 つくば支局 平山佳奈(記者)
2022年02月18日 (金)

多様な人材求む! 宇宙飛行士試験"新時代"

長く閉ざされていた宇宙飛行士への扉がいま、開こうとしています。JAXAは実に13年ぶりとなる宇宙飛行士選抜試験の実施を発表。これまで不定期に行っていた募集を、今後、5年おきを目安に実施していくとも発表しました。 さらに、これまでいわゆる理系出身者にしか応募資格がなかった試験は、今回、"学歴不問”に。より多様な人がまず最初のスタート地点に立てるようになったのです。新たな宇宙時代を担う宇宙飛行士には、どんな人が選ばれるのか。(放送2021年12月16日) 【JAXAが掲げた“学歴不問”】 11月19日、JAXAは新たな宇宙飛行士選抜試験の詳細を明かしました。今回JAXAが掲げたのは“学歴不問”。 応募条件は分野問わず社会人に相当する3年以上の実務経験と、身長や視力、聴力などの一定の身体的条件のみです。 前回13年前の試験と比べると、自然科学系の分野での学歴や職歴の条件が撤廃され、文系でも応募が可能になりました。JAXAは、学歴や職歴を応募の前提とするのではなく、選抜の過程で行われる試験で知識を問うことにしたのです。さらに、身長制限も大幅に緩和。前回は、若い世代の日本人女性の平均身長とされる158センチ以上となっていたのが、今回からは149.5センチ以上になりました。女性を含め、より多くの人が宇宙飛行士に応募できるようになったのです。

執筆者 つくば支局 平山佳奈(記者)
2021年12月20日 (月)