ページの本文へ

  1. トップページ
  2. 科学・文化
  3. Z世代がリアルを叫ぶ!(前編)

Z世代がリアルを叫ぶ!(前編)

執筆者のアイコン画像神谷風歌(広報)
2022年06月24日 (金)

「茨城でやったイベントだから、みんな茨城が好きだから、生まれたリリック(歌詞)」。参加者のひとりがそう話してくれました。

6月4日に水戸市内で行ったヒップホップイベント『イバラキ⤴イタダキ⤴』、全12組のパフォーマンスをお届けします。(前編)

20220624k_1.jpg

ラップでめざせ イバラキのイタダキ

ことし開局80周年を迎えたNHK水戸放送局。地域のみなさんに支えられて歩んできたことへの感謝を込めて、またこれからも地域を一緒に盛り上げていきたいという願いを込めて、イベントを開催することにしました。

茨城の若者たちのリアルな声を届けてもらう「ラップ」がテーマです。番組MCは80周年サポーターで茨城県・鉾田市出身のカミナリさん。

20220624k_2.jpg若者たちの想いを受け止め、イベントを盛り上げるゲストたちは…

アメリカの音楽チャート・ビルボードで1位を獲得した北茨城市出身の音楽プロデューサー・TRILL DYNASTY(トリル・ダイナスティ)さん。

20220624k_3.jpgトリル)
とりあえずうまい下手は正直どうでもいいんで、熱い気持ち、内面にあるものを出してもらえれば個人的にはうれしいです。

そして、自己肯定のメッセージを発信しつづけ、若い世代から絶大な支持を受けているラッパー・あっこゴリラさん。

20220624k_4.jpgあっこ)
ヒップホップって基本的に短所とかマイナスもプラスに変えちゃうところが良さだと思うから、自分のまんまで、それをいかにさらけ出せてるか、みたいなところを楽しみにしています。

ラップクリエイターのマチーデフさんは、初心者も含めた12組の出場者たちの伴走者。歌詞やパフォーマンスのアドバイスをお願いしました。

20220624k_5.jpg

#1 岡部颯

 

イベントのトップバッターは日立市の鮮魚店で働く岡部颯(おかべ・はやて)さん。MCのカミナリの2人もびっくりのパフォーマンスでした。

たくみ)オレさ、こういうのって初心者の人が頑張ってラップする番組かなって思ってた。ゴリゴリだな!!ハードルあげんなよ(笑)!!

まなぶ)めちゃくちゃハードル上がったよ!

トリル)
いやー、強心臓ですよね。僕は多分できない。1発目ここで任されて、いい意味で突っ走っている感じが歌詞にもあったし。「クラッシュしても壊れねぇ気合いと根性」って、俺もその精神でずっとやって来てるんですごい共感できたし、すごいすごい、よかった。
あっこ)
1発目からこの出場者全員にケンカ売ってくスタイルって、相当だなと思って。めちゃめちゃ気合を感じました(笑)。
でも笑顔からにじみ出る人の良さ、「全員素通り」とか言ってるけど絶対皆と仲良くできるタイプだと思います。

 

#2 齋藤兆

 

つづいて登場した笠間市の齋藤兆(さいとう・とき)さん。映画や映像が大好き。映画監督を目指している高校生です。

あっこ)
いや〜映画監督になりたいって話ですけど、本人が映画の主人公みたい。「成り上がるストーリー」みたいなのが見えてきたっていうか、主人公キャラっていうバイブスがあって、すごいよかったなと思います。
マチーデフ)
練習のときからフローが結構独特で。この1分半という長さ、普通こんなに長くラップすることはプロでもなかなかないんです。だいたい16小節でひとかたまりなんですけど、今は多分30~40小節ぐらいラップしてる中で、ちょっとレゲエっぽいようなものが入ってきたりとか、飽きさせない工夫があってとてもよかったですね。

パフォーマンス後、齋藤さんは「コロナで何もできなくて、ひたすら家でリリック書いてフリースタイルしてるだけなんですけど、こういう舞台に立てるチャンスもらってすごいうれしいです」と話してくれました!

 

#3 栗城竣

 

初めて人前でのパフォーマンス終了後「いや、ばか気持ちいいっすね」と感想を語ってくれたのは栗城竣(くりき・しゅん)さん、21歳の大学生です。

トリル)
いや、なんかほんとにいいなって思った。この番組の企画がきっかけで気持ちが楽しいと思えて。そこから、僕的には「全部やればいい」と思ってるんだけど。全部やって、1回全部失敗して、そこからもう1回はい上がってくればもっといい音楽もできるんじゃないかな。そこがヒップホップだと俺は思ってるんで、大失敗を恐れず、まだ若いんだし全部やったほうがいい。
あっこ)
自分で何しようかなとまだ悩んでる最中だと思うんですけど、ラッパー視点から見るとまず姿勢めっちゃいいし、声のポテンシャルとか発声の仕方とか高いなと思って。すごい向いてる。向き不向きとか関係ないんだけどね、実際。そんなのを無視してやりたいことやればいいと思うけど、すごいラッパーには向いてると思った。

あと「キャンパスライフ失われた2年」というのが、すごく今の学生かわいそうだなって思ったから、そういうことをリリックに落とし込んだのをナマで聞けたのもよかった。

 

#4 re-mito(レミト)

 

「茨城の魅力をみんなに知ってもらいたい」と活動中のご当地アイドルグループ・re-mito(レミト)のれおさんとうたさんです。ラップ初挑戦!うたさんは作詞にも初挑戦!

あっこ)
めちゃめちゃカッコよかったです!!もうほんと、感動しました、わたし。ビートがかかった瞬間、堂々としたあのノリかた。一組だけ明らかに違うじゃないですか、ファッションとか声の出し方とか。それであの堂々とした立ち振る舞いで、「アイドルだから弱音は自主規制」って、やられました。
マチーデフ)
僕も初めて聞かせてもらった練習の時に、「え?これ自分で書いたの?」って思わず疑っちゃった。アイドルの子っていわゆるプロデューサーがいて大人が書いたりとかっていう現実があると思うんですけれど、うたさんが今回のラップを書いたと聞いてすごいなって。アイドルも自分で歌詞書いて作品にして発表するってめちゃくちゃアツい。

 

#5 髙木一成

 

夢は歌手・俳優・タレント!髙木一成(たかぎ・いっせい)さんはバイトが終わったあと、夜中まで自主練を重ねてステージに立ちました。地元・笠間の魅力を発信したいと茨城の方言の紹介やラップを披露する動画配信にも力を入れています。

トリル)
ヒップホップとか関係なく、まず人としてすばらしいなと。 行政の皆さんもこういった若者と一緒にやれることってたくさんあると思うし、こういう若者って貴重だと思うんですよ。だから「東京の冷たい壁」を感じてるうちに、外に出さずに引き込んじゃった方がいいと思う。今日がきっかけになって何かに繋がればいいと思うし、本当に歌詞もよかったです。
マチーデフ)
練習の1回目から見ていて、伸び率が一番あったかな。最初ちょっと不安だったんですよ。大丈夫かなって。でも最後よくここまで来たなって、今ちょっと涙腺が。頑張って練習しましたよね。

 

#6 岩本悠生&岩佐唯翔

 

高校時代からの親友、坂東市の岩本悠生(いわもと・ゆうき)さんと岩佐唯翔(いわさ・ゆいと)さん。ふたりを繋いだのはラップでした。いまは別の道を歩んでいますが、お互いへの想いに変わりはありません。

マチーデフ)
トラックが「トラップ」っていうジャンルで、割とリズムが細いんですね。こういうラップって2人でかけ合うのがすごい難しいんですよ。ちゃんと2人で息ぴったり合ってるのは、2人の長年の“ツレ”感というか、やっぱりすごいなと思いましたね。それと、新鮮。
トリル)
仲間とか、「おれたちは背負ってる」ってローカル感とかって、これはもう原点なんでそこを大切にしてほしいなって。今19歳だっけ?これからいろんなことあって岐路が出てくると思うんだけど、2人でずっと音楽やってほしいなって思いましたね。

 

▼後編につづく
ibarakiitadaki_tn2.jpg

 

 

この記事に関連するタグ

最新の記事