2018.5.21

生きがいについて

今回の収録では、心に染み込んでくる言葉に沢山出会うことができた気がします。
「生きがいについて」の中には、古今東西、幅広い文献から言葉が引用されています。
また指南役の若松さんの言葉が印象的でした。たとえば、生きがいを失った人に対して何をすればよいか尋ねた時、「苦しんでいる人と共に行動することです」と若松さん。察しの悪い私は「そうは言っても、一緒にいればいいってものでもないだろうし、、、」とすっきりしませんでした。その様子を見た若松さんは、「のどが渇いている人に、『あなたは喉が渇いているから、水をあげよう』と水をあげるのではなく、『私は喉が渇いているんだ、一緒にお茶を飲んでくれないか』とたずねる。その違いです」とおっしゃったのです。
相手と同じ立場に立つ。とても難しいです、少なくとも私にとっては。私には子供がいますが、子育てでもその難しさを痛感します。喉が渇いたと泣いているわが子に、私はどうしても、急いで水を与えようとしがちです。それでは、向き合ってはいるのかもしれないけれど、同じ目線に立ってはいません。人との接し方の根本を考えさせられる言葉でした。

収録中、「生きがいが自分の内側にあるものだとしたら、どんなことがあっても生き抜くことだね」とつぶやいた伊集院さん。
若松さんの解説に響きあうように、伊集院さんが理解を深めていく。その上で伊集院さんが語る言葉に、私はまた目を開かれる思いでした。「生きがいについて」の4回の収録は思索、探索の旅でした。まだまだ私は理解の途上にありますが、それでも、この本を読んで気づいたこと、出会った言葉を、周りの人に、特に傷ついている人や弱っている人に伝えたいと思いました。名著を読む時に時々訪れる感覚ですが、この本に出会う前と後では、自分が少し変わったような、物の見え方が変わったような気がする。「生きがいについて」も、そんな本でした。

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