第1回 心地よい人づきあいとは
- 【放送時間】
- 2012年1月4日(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)
- 【再放送】
- 2012年1月11日(水)午前5:35~6:00/Eテレ(教育)
- 2012年1月11日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)
- ※放送時間は変更される場合があります
- 【ゲスト講師】
- 荻野文子(予備校講師・文筆家)
兼好は、たとえ仲のいい間柄でも、時には改まった態度を示すのが良いと記した。人間関係では、お互い気を遣わなくなった時に落とし穴がある。なれ合いになったら距離をおき、疎遠になったら距離をせばめる。そうすることによって、新鮮な関係を保つと、トラブルも減るとした。人間の弱さを熟知した兼好流の気配り術を学ぶ。


第2回 上達の極意
- 【放送時間】
- 2012年1月11日(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)
- 【再放送】
- 2012年1月18日(水)午前5:35~6:00/Eテレ(教育)
- 2012年1月18日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)
- ※放送時間は変更される場合があります
- 【ゲスト講師】
- 荻野文子(予備校講師・文筆家)
兼好は、上達したいと願う時には、形だけでも良いから達人のまねをすることから始め、人前に出ることを恥じるなと説いた。そして、心から大事だと思っていることは、タイミングと関係なく、今すぐとりかかれと述べている。人生は一瞬一瞬の積み重ねであり、同じ事は2度と起きない。毎日に緊張感を持って生きることが、自分を高めることになると兼好は説いた。


第3回 世間を見抜け
- 【放送時間】
- 2012年1月18日(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)
- 【再放送】
- 2012年1月25日(水)午前5:35~6:00/Eテレ(教育)
- 2012年1月25日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)
- ※放送時間は変更される場合があります
- 【ゲスト講師】
- 荻野文子(予備校講師・文筆家)
世の中、いわゆる「世間」というものは、うっかりしていると、あらぬ噂を立てられたり、笑いものにされたり、食い物にされたりする恐ろしいものである。そんな世間にふりまわされて嫌な思いをしないためには、どうしたらよいのだろうか。兼好は、自省を怠らず、自分自身を様々な方角から見つめ直すことを勧めた。世間という“魔物”に対峙する心構えを解く。


第4回 人生を楽しむために
- 【放送時間】
- 2012年1月25日(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)
- 【再放送】
- 2012年2月1日(水)午前5:35~6:00/Eテレ(教育)
- 2012年2月1日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)
- ※放送時間は変更される場合があります
- 【ゲスト講師】
- 荻野文子(予備校講師・文筆家)
- 【特別ゲスト】
- 嵐山光三郎
最終回では、大学で日本中世文学を学び、徒然草のファンである嵐山光三郎さんを招く。兼好は、成功や失敗といった固定概念を嫌った。そして完全なものでなく、不完全なものを愛した。嵐山さんは、こうした柔軟で優しい視線があったからこそ、平凡な日常を前向きに楽しむ余裕が生まれ、世の中の真実を見つめる力を養うことができたと考えている。兼好の姿から、人生の前向きな楽しみ方について考える。



- ○NHKテレビテキスト「100分 de 名著」
- 兼好法師『徒然草』2012年1月
- 2011年12月24日発売
- 定価550円(本体524円)
- →詳しくはこちら(NHKサイトをはなれます)