匿名(30代・女性)
仏教について知ろうと思っていた時に、こちらの番組とテキストを知りました。浄土真宗では、釈迦の教えとして、阿弥陀仏の存在を説いていますが、テキストには、何も書かれておらず、やはりその存在はないということでしょうか?
鈴木孝雄さん(60代・男性)
ブッダが苦行で自分の悩みを解決しようとしたということは、当時、苦行をする風潮があったのでしょうか?
当時の時代背景を知りたいのですが?
ひろちゃんさん(60代・男性)
「真理のことば」は本として、いつごろ誰によってまとめられたのでしょうか。また日本にはいつごろ伝わったのでしょうか。翻訳は、どなたが行ったのでしょうか。
ひろちゃん さま
インドという国は昔の歴史年代がよく分かっていないので、正確なことは分かりません。ブッダが亡くなったのがおそらく紀元前4、5世紀。そのあと数百年のうちに「真理のことば」が編集されました。ですから編集時期は「紀元前2、3世紀ころ」ではないかと思われます。編集者が仏教の僧侶であったことは間違いないでしょうが、誰がどうやってまとめたのかは全く分かっていません。「真理のことば」の漢文ははるか昔から日本に伝わっていましたが、それが現代語に翻訳されて広く読まれるようになったのは明治時代の中頃から後です。詳しくは中村元訳『ブッダの真理のことば、感興のことば』(岩波文庫)の解説をご覧ください。
アヒルさん(30代・女性)
今回の放送をみて、心の持ち方が変わりました。自分ではどうにもならない「病気」や、「出来事」に不安を感じていましたが、ブッタの言葉によって、心を正しい方へ向けていこうと前向きに考えることができました。ここで質問なのですが、「正念」について、もう一度、詳しく教えていただけませんでしょうか。佐々木先生も番組で「正念」を念頭に・・とおっしゃってましたが、詳しく教えていただければ助かります。これから、今回の放送をきっかけに、ブッタの言葉を日常に取り入れ、凝り固まったものの見かたではなく、ブッタの説いた正しい見方で、毎日を過ごしていこうと思います。
お茶屋さん(50代・女性)
インドの仏教徒は、長い歴史のなかで、大きく数を減らしてしまいましたが、現代のインド人にとって、ブッダはどんな存在なのでしょうか?
また米国でナイトスタンドブッディストが生まれてるように、インドでもそんな兆しはあるのでしょうか。
お茶屋 さま
せっかくブッダがお創りになった仏教も、インドでは約千年前に滅びてしまいました。それ以来、本家のインドでは仏教が消えて、その周辺の国々で栄えているというドーナツ化現象が続いていたのです。しかし第二次世界大戦後、カースト制度の差別に苦しむ被差別階級の人たちを救うため、もう一度、仏教がインドに導入されました。「すべての人間は生まれながらにして平等である」というブッダの教えが注目されたのです。それ以来、少しずつではありますがインドの仏教徒人口は増え続けています。今では様々な国の僧侶がインドで活動しています。ブッダの思いが、二千五百年の時を隔てて今ようやくインドで花開きつつあると思うと胸が熱くなります。
だやんさん(30代・男性)
ブッタ「真理のことば」を見ました。人生において物事を客観的にとらえることで苦しみから逃れることが出来るのは事実だと思いますが、それを実行する事が仮に出来たとすると、同時に人生における喜びも同時に失ってしまうのではないでしょうか。