第1回 学問で人生を切りひらけ

【放送時間】
2011年7月6日(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)
【再放送】
2011年7月13日(水)午前5:35~6:00/Eテレ(教育)
2011年7月13日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)
【ゲスト講師】
齋藤孝(明治大学文学部教授)

第1回は「学問のすゝめ」が書かれた時代背景を知り、福沢がなぜ「学問」を重んじたかを探る。福沢が執筆を始めた明治5年は廃藩置県の翌年。全国で200万人の武士が一斉に“失業者”となった社会で、福沢が切り札と考えたのが「学問」、特に『人間普通日用に近き実学』だった。全編に流れる「学問」への信頼と敬意から、福沢の目指した理想を読み解く。

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第2回 国とわたりあえる人物たれ

【放送時間】
2011年7月13日(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)
【再放送】
2011年7月20日(水)午前5:35~6:00/Eテレ(教育)
2011年7月20日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)
【ゲスト講師】
齋藤孝(明治大学文学部教授)

明治維新はヨーロッパの市民革命と異なり士族主導で行われたため、時代は変わっても“官尊民卑”は大きく変わらなかった。福沢は当時の国民の態度を『日本にはただ政府ありて、いまだ国民あらずといふも可なり』と一喝。政府を恐れず頼ることもない逞しい社会を国民が築くことで、国全体を変えていくことも可能であると説いた。国民と政府が両立して、初めて国家を整備し充実できると考えた福沢の思想の斬新さに迫る。

名著、げすとこらむ。ゲスト講師:齋藤孝「カラリと明るく前向きな本」
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第3回 独立自尊で生きよ

【放送時間】
2011年7月20日(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)
【再放送】
2011年7月27日(水)午前5:35~6:00/Eテレ(教育)
2011年7月27日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)
【ゲスト講師】
齋藤孝(明治大学文学部教授)

「学問のすゝめ」において福沢が「学問」と並び繰り返しその重要性に言及したのが「独立」という概念だ。福沢はまず、自分自身の独立をはかり、さらに他人の独立を助け、社会の進歩に貢献することで、人は真の独立者となることができると考えた。『一身独立して一国独立する』という言葉に表れるように、人々が私利私欲で小さくまとまることを戒め、常に大きな視野を忘れなかった、福沢の唱えた新しい生き方を深める。

もっと学問のすゝめ
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第4回 いま『学問のすゝめ』をどういかすか

【放送時間】
2011年7月27日(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)
【再放送】
2011年8月3日(水)午前5:35~6:00/Eテレ(教育)
2011年8月3日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)
【ゲスト講師】
齋藤孝(明治大学文学部教授)
【特別ゲスト】
藤原正彦(お茶の水女子大学名誉教授)

最終回は、いま「学問のすゝめ」の精神をどう社会にいかすかを、ゲストを交えて対談。現在、日本は東日本大震災によって、政治も経済も社会も危機的状況に直面している。そんな中で私たちは何を心の中に持って生きればいいのか。福沢が遺した珠玉の言葉を味わいながら、「学問のすゝめ」が投げかける現代社会へのメッセージについて徹底的に語り合う。

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