スペシャルドラマ 坂の上の雲について

司馬遼太郎の代表的長篇歴史小説を原作として、今年から3年にわたってスペシャルドラマを放送

「坂の上の雲」は、司馬遼太郎が10年の歳月をかけ、明治という時代に立ち向かった同じ四国・松山出身の秋山真之・好古兄弟と正岡子規たちの青春群像を渾身(こんしん)の力で書き上げた壮大な物語です。発行部数は1,800万部を超え、多くの日本人の心を動かした司馬遼太郎の代表作でもあります。
国民的文学ともいえるこの作品の映像化がNHKに許されたのを機に、近代国家の第一歩を記した明治という時代のエネルギーと苦悩をこれまでにないスケールのドラマとして描き、現代の日本人に勇気と示唆を与える作品になることを願っています。

新たな価値観の創造に苦悩・奮闘した明治という時代の精神が生き生きと描かれています。

21世紀を迎えた今、世界はグローバル化の波に洗われながら国家や民族のあり方をめぐって混迷を深めています。その中で日本は、社会構造の変化や価値観の分裂に直面し進むべき道が見えない状況が続いているのではないでしょうか。
「坂の上の雲」は、国民ひとりひとりが少年のような希望をもって国の近代化に取り組み、そして存亡をかけて日露戦争を戦った「少年の国・明治」の物語です。そこには、今の日本と同じように新たな価値観の創造に苦悩・奮闘した明治という時代の精神が生き生きと描かれています。
この作品に込められたメッセージは、日本がこれから向かうべき道を考える上で大きなヒントを与えてくれるに違いありません。

【原作】司馬遼太郎「坂の上の雲」
【脚本】野沢 尚・柴田岳志(第1部演出)・佐藤幹夫(第2部演出)

司馬遼太郎(しば りょうたろう)1923年、大阪府生まれ。大阪外語学校卒業。「梟の城」で直木賞、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞を受賞。93年文化勲章。96年没。 ※司馬遼太郎さんの「遼」のつくりが環境によって正しく表示できないため、文中では「遼」を使用しています。

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