2010年2月10日 13時42分更新
愛媛県立宇和島水産高校の実習船、「えひめ丸」が、アメリカ軍の潜水艦に衝突されて沈没し、生徒を含む9人が犠牲になった事故から10日で9年となり、高校で、慰霊の式典が行われました。
宇和島市の宇和島水産高校の体育館で行われた式典には、遺族をはじめ、教職員や在校生など、およそ310人が参加しました。
そして、事故が起きた午前8時43分に、「えひめ丸」から回収された鐘を、亡くなった9人に合わせて9回鳴らし、参列者が黙とうをささげました。
続いて、今岡慎三校長が「犠牲
となった9名に、謹んで哀悼の意を表します。二度とこのような悲劇が繰り返されることのないよう、世界の海の安全と平和を祈ります」と述べました。
このあと参列者は、学校の敷地にある「えひめ丸」の慰霊碑の前で手を合わせ、白い菊の花を捧げて亡くなった生徒と指導教官、それに、乗組員をしのんでいました。
事故で亡くなった生徒の1人、坂嶋富士山さんの母親の宮子さんは、「毎年この時期は、事故当時に気持ちがかえります。制服姿をみると、亡くなった子どもがいるのではないかと思って、探してしまいます」と話していました。
生徒会長で、2年生の寺坂和満さん(17歳)は、「亡くなられた先輩たちがかなえられなかった夢を、僕たちがかなえることが大事だと思います。事故を風化させないよう、後輩たちにも伝えたいです」と話していました。