愛媛発地域ドラマ“くたばれ”坊っちゃん

愛媛発地域ドラマ“くたばれ”坊っちゃん

“くたばれ”坊っちゃん【会見動画】

“くたばれ”坊っちゃん【会見動画】

放送予定

2016年6月22日(水)
BSプレミアム 午後10:00〜10:59

収録予定:2016年4月 松山市ほか愛媛県内でオールロケ

あらすじ

10年ぶりに生まれ故郷・松山へと戻ってきた矢崎純平(27)
小説「坊っちゃん」の中で坊っちゃんに成敗された赤シャツの孫として、幼いころから白い目で見られ続けたこの街を恨んでいた。

そんな純平に、道後へと向かう路面電車の中で因縁をつけてきた一人の老人…
もしかして、彼はかつて松山で縦横無尽に暴れた“坊っちゃん”なのか!?
宿命を感じずにはいられない純平は、老人の横暴な態度に怒りを募らせていく。

その頃、松山のシンボルである道後温泉本館は、改築から120年がたち、修復工事を控えていた。
それをきっかけとした町おこしの大きな渦へと巻き込まれていく、純平と“坊っちゃん”。

はたして宿命の二人の行く末は…?

キャスト

勝地 涼 /矢崎 純平 役 山ア 努 /老人 役 瀧本 美織 /高砂 ゆかり 役
遠藤 要 / 轟 宗太 役 左 とん平 / 野だいこ 役
大川 裕明 / 黒岩 和巳 役 西尾 塁 / 赤シャツ役 弥尋 / 坊っちゃん(青年期)役
夏井 いつき(俳人) 岡本 真依(ひめキュンフルーツ缶) 菊原 結里亜(ひめキュンフルーツ缶) 奥村 真友里(ひめキュンフルーツ缶)

脚本家より武藤 将吾

小説「坊っちゃん」の世界に足を踏み入れた途端、その軽妙かつ揺るぎない芯の強さに打ちのめされました。 この偉大な小説とどう向き合えばよいのか。

悩んだ結果、寄り添うのではなく、「くたばれ、坊っちゃん!」という気持ちでぶつかりました。
そんな本作が、皆様の目にどう映るのか。楽しみでもあり、怖くもあり。でもやっぱり楽しみでもあり。

個人的なことでいえば、2年前に母が亡くなって全然実感がわかなかったのですが、放送日が母の誕生日だと知って、「感想を聞きたいなぁ」と思った瞬間、ちょっと涙が込み上げました。きっと放送日は泣いちまうんだろうなぁ。それが悔しくもあり、嬉しくもあり。でもやっぱり楽しみでもあり。
そんなわけで、乞うご期待。


<武藤 将吾 プロフィール>
 東京都生まれ。連続ドラマ「電車男」をはじめ、数々のヒットドラマを手がける。
 主な作品に「若者たち2014」「怪盗山猫」「テルマエ・ロマエ(映画)」 など。NHKドラマの執筆は、今回が初めてとなる。

制作にあたって西田 淳

「どうですか、ここは?」

私事で恐縮ですが、松山に単身赴任をして8か月あまり。居酒屋さんで隣り合わせになった地元の方から、こんな言葉をかけられることがよくあります。「のんびりしていて、いいところですね」と答えると、「な。そやろ」と破顔した後、一気にボルテージがマックスに。穏やかで豊かな自然、食材のおいしさ、人の温かさ…。話は尽きません。

このドラマの制作は、「なぜ『坊っちゃん』は愛媛を去らなければいけなかったのか」という疑問から始まりました。小説に描かれるのは、愛媛・松山の中学校に、江戸っ子の「坊っちゃん」が赴任してきて起きる騒動の数々。その結末で、「坊っちゃん」は松山に別れを告げ、東京に戻っていきます。松山は当時も、地元をこよなく愛する人たちが生きる街だったでしょう。気候も、自然も食材も、今と変わらず素晴らしいものだったに違いありません。なのに、なぜ「坊っちゃん」はこんな不幸な別れを体験しなければいけなかったのでしょうか。

この愛媛発地域ドラマには、道後温泉などの観光地をはじめ、今の愛媛・松山の「いいところ」がたっぷりと出てきます。でも、それだけではありません。夏目漱石が亡くなって100年。私たち日本人の外見や生活は大きく変わりました。では、心の中はどうなのでしょう。このお話は、地元・松山から、「坊っちゃん」にもう一度、こう問いかける物語です。

「どうですか、ここは?」

小説「坊っちゃん」について

「坊っちゃん」作品解説
明治の文豪・夏目漱石[慶応3(1867)年〜大正5(1916)年]が、明治39(1906)年に発表した小説。したがって、今年2016年は「漱石没後100年・『坊っちゃん』発表110年」の節目の年となる。漱石が明治28(1895)年〜29(1896)年にかけて愛媛県尋常中学校(旧制松山中学、現在の松山東高校)に赴任した経験がもとになっている。

あらすじ
使用人の老婆・清(きよ)から「坊っちゃん」と呼ばれている主人公は、「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている(原文ママ)」という、曲がったことが大嫌いな性分。
東京の物理学校を卒業してすぐに、四国の旧制中学校に数学の教師として赴任することになった。赴任した坊っちゃんは、さっそく校長に“たぬき”、教頭に“赤シャツ”、英語の教師に“うらなり”、数学の教師に“山嵐”、画学の教師に“野だいこ”とあだ名を付ける。

田舎の生徒に弱みを見せまいと思っていた坊っちゃんだったが、天ぷらそばを4杯食べたこと、団子を2皿食べたこと、温泉で泳いだことを生徒たちから冷やかされ、さらには宿直の晩に布団の中にバッタ(イナゴ)を入れられるなど手ひどいいたずらをされる。

赤シャツと野だいこは坊っちゃんを取り込もうとし、坊っちゃんと山嵐が反目するように仕向けたため、坊っちゃんは山嵐と一時絶交の状態となる。しかし、やがて坊っちゃんは、赤シャツがうらなりの婚約者“マドンナ”に横恋慕して、自分がマドンナと結婚するためにうらなりを転勤させるよう画策した事を知り、赤シャツに不信感を募らせるようになる。

誤解が解け山嵐と仲直りした坊っちゃんは、二人で赤シャツを制裁してやろうと相談していたが、中学校と師範学校の生徒たちとの乱闘事件を止めようとして巻き込まれ、新聞に二人が生徒をそそのかして騒動を起こしたと書かれてしまう。新聞報道の裏に赤シャツの策略を感じた坊っちゃんと山嵐は、事件の責任をとって山嵐が辞職させられたのを機に、赤シャツに制裁を加えることを決心する。

温泉街で張り込みをした二人は、芸者遊びから朝帰りする赤シャツと野だいこを散々になぐってこらしめる。そして坊っちゃんは辞表を校長のたぬきに郵送し、そのまま山嵐とともに四国を発って、清の待つ東京へ帰ったのだった。

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