NHK松山放送局 アナウンサー・キャスターページ

新人時代のお話を聞かせてください

新人時代は失敗の連続でしたね。思い出すのも恥ずかしい(笑)。初任地 大分で高校野球の秋の県大会で初めて野球実況をやらせてもらえるとなって、目標にしていた仕事だったので、念願叶った感じでとても嬉しくて、頑張ろうと思って。でもやっぱりうまくいかないんですね。何事も器用にできるタイプではなかったので、ニュースを読むのはものすごいプレッシャーでした。でも野球実況をしているときに上司が“実況している時はスーパー酒井になるよな”って言ってくれたんですよ。実況じゃない、普通のフリートークになると “またダメ酒井だな“実況になると“スーパー酒井“になる、と。うーん、褒められているのかあきれられているのかわからなかったですが、今につながっているのは確かですね。

実況ではどういったことに気をつけていますか?

愛知県出身なので小さい頃からプロ野球中日ドラゴンズの中継を見ていて、夜9時までテレビ中継で見て、テレビ中継が終わるとラジオで聞くという徹底ぶりでした。アナウンサーと解説者の人が放送の中で“このバッター逆転ホームラン打ちそうですね”という実況をするわけですよ。そうすると実際に逆転ホームランが飛び出す、みたいなことがたくさんあって、すごいなあって思っていたんです。それでこういう実況中継をしたいと小学校か中学校の時に思ってたのが一番最初にスポーツアナウンサーを意識したきっかけですかね。
それはいま僕らのことばでいうと、ちょっと先のことを予感させて展開を楽しんでもらう“先読み”って言うんですけど、実際、仕事をしてみてわかったのは、そういうコメントは単なるあてずっぽで言ってるわけじゃなくて日々の取材だったり、知識の蓄積だったりでなせる技なんだっていうのが分かりました。
だから今でも、少し先を感じさせるようなスポーツ中継にしたいと思って日々取り組んでいます。今、起きている事象をしゃべるのは誰にでもできる、僕はちょっと未来を感じてもらえるようなことを実況したい。ちょっとだけど先に起きそうなことを感じながらそれを提示していくのがわれわれの仕事だ、と。

<ウインブルドン・センターコートの前で>

印象に残っている仕事はありますか?

ずっとテレビで見ていたテニスのウィンブルドン中継に初めて携わったのは、2010年でした。初めて見る芝生のセンターコートには、感動で言葉を失ってしまいました。練習場では、選手の様子が至近距離で見られるので、仕事の合間を見て、ロジャー・フェデラー選手やマリア・シャラポワ選手の練習をコートの横でずっと見ていて“帰国したらこの練習、自分でもやってみよう”なんて思っていました。
忘れられないのは、2016年、地元イギリスのアンディ・マレー選手が優勝した時。センターコートに入ることが出来なかった大勢のファンが大型ビジョンを見て応援する場所『マレーマウンド』と言われている丘があるんですが、そこから生中継、優勝した瞬間、みんな総立ち、ものすごい盛り上がりでした。マレー選手とは、他の大会で挨拶したことがあったので、正直、わたしも応援してました(笑)。錦織圭選手は全米オープンで準優勝、大坂なおみ選手は全米と全豪で優勝していますが、日本の選手がウィンブルドン決勝に進み、そこで優勝する、なんてことがあったら・・・、いやー、想像するだけで涙が出てきそうです。

これからやりたいことを教えてください

今はスポーツの仕事が中心なんですが、愛媛に来たので、色んな分野の仕事に携わり、多くの人と出会いたいですね。旅をするのが好きで、以前は旅番組のリポーターをやらせてもらっていたこともあります。サッカー元日本代表の前園真聖さんの自転車で巡る「しこく絶景たび」とか、楽しみに拝見しています。羨ましいなーって。
旅って、風景も素敵なんですが、一番のだいご味は、その土地の人たちとの出会いだと思うんです。先日、前園さんが以前、旅で出会った人と再会する、という番組があったんですけど、すごく感動的で。こういうのっていいなぁ、と思いました。仕事だけじゃなくプライベートでも、愛媛県内をはじめ、四国各地のみなさんと印象に残る出会いをしたいですね。何年かあとに再会した時、涙して抱擁する、そんな出会いを多くしたいと思っています。

アナ・キャスリレーインタビュー

酒井アナウンサーから小野アナウンサーへの質問

小野文明

酒井アナウンサーから小野アナウンサーへの質問

ランニングが好きな小野アナ。愛媛マラソンに出場できたらどんな走りがしたいですか?
タイムとかではなく、何を楽しみに走りますか?

小野アナウンサーの回答はこちら!

掲載している内容は2020年6月現在のものです。

アナZONEトップ
ページトップに戻る