ずっとしこく #36 絵本作家 長野ヒデ子さん ずっとしこく #36 絵本作家 長野ヒデ子さん

愛媛県今治市出身の絵本作家、長野ヒデ子さん。
何気ない生活の中から独特の世界を作り出し、100冊を超える絵本を世に送り出しています。

藤「こんにちは。」

長野「あぁ、首藤さん!」

首藤「ご無沙汰しています。」

長野「いやぁほんと。」

#ふるさとで原画展を開催しての思いは?

藤「ふるさと愛媛でこういう原画展を開催されるというのは、またちょっと違いますか?」

長野「そうですね。とってもうれしいですね。なんかね、はい。やっぱり郷里の人にたくさん見に来てもらいたいなと思います。」

#小さいときの環境とか影響は出ていますか?

藤「“せとうちたいこ”さんっていう本の名シリーズが私はとっても好きなんですけど、小さい時の環境だったり、そういうことって大きく出ますか?」

野「やっぱり自分の原風景っていうのは体中に持っているような気がして反応するんですよね。」

首藤「反応する?」

長野「そう。鯛っていうのは、お祭りとかうれしい時にいつも鯛を食べて育ったじゃないですか。」

首藤「はい。」

長野「だから身近にあって、~やり“たい”って重なるし、なんか鯛って元気がいいし、なんかこう自分を元気にしてくれるような。だからただ鯛の話っていうだけじゃなくて名前をつけてやりたいと思って“せとうちたいこ”さんってつけたんですよ。」

デビュー作「とうさんかあさん」は子どもとの遊びの中から生まれました。

#絵本を描こうと思ったきっかけは?

藤「描いてみようって思ったのはどういうきっかけだったのですか?」

長野「これは子どもとの会話の中で、なんかおもしろい新鮮なことばとか、子どもってこんな見方をするのかなと思って。うちの娘が3歳くらいの時にお月様を見てきれいねとか言ってたら“イギリスにもあるの? アメリカにもあるの? みんなひとつずつお月様あってよかったね”って言うの。」

首藤「かわいらしい!」

長野「どこからでも見えるっていうのじゃなくて、みんなあるっていうのが、そういう子どもの物の見方をするんだなぁと。」

#絵本をきっかけに
 どうしたら(子どもと)おおらかに過ごせる?

藤「子どもの力ってすごいなって、おおらかに見られる反面、やっぱり日常が大変で・・・。例えば絵本をきっかけにとか、どんな風におおらかで過ごせますかね?」

長野「やっぱり読んであげるんじゃなくて、お母さんも読む人も楽しんで読むと全然それが子どもにも伝わってくるから。」

長野さんに少し絵本を読んでいただきました。

長野「くまさんくまさんあそびましょ はいあそびましょ」

野「声色を使うんじゃなくって女の子と熊とをそういう感じで読んだら、そういう風にするとなんかこういいんじゃないかなと。変な声色とかいろいろ使うと気持ちが悪かったりするから自分の出した声は自分でしっかり聞くと読み聞かせはうまくいくと思いますよ。だからこれはただの印刷物でしかないんだけど、その本とそこに読んだ人が重なって、それで物語がやっと読者に届くんだと思います。」

#絵本とはどのような存在?

藤「長野さんにとっての絵本っていうのはどういう存在なんですか?」

長野「難しいことをわかりやすく書いていて、それで楽しくておもしろくて奥が深いから、本の中ではやっぱり一番絵本がなんか深いものだと思うから、本当に絵本は大人に読んでもらいたいものだと思いますよ。子どもだけじゃなくって。」

藤「私自身も長野さんの絵本を夜、読み聞かせながら寝かしつけているという、そういう状況なので本当に長野さんにお話を伺えてすごくうれしかったです。読み聞かせをする時に、変に口調を作らないとか、やっぱりあくまでもお父さんお母さんの自然な語り口で子どもたちに伝えることが子どもの心にすーっと入っていくんだろうなと思いました。」

首藤奈知子の「ずっとしこく」取材日記 首藤奈知子の「ずっとしこく」取材日記

ずっとしこく第36回は、愛媛県今治市出身の絵本作家 長野ヒデ子さんです。長野さんとの出会いは20年近く前・・・


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