ずっとしこく #14 振付師・演出家 中村信幸さん ずっとしこく #14 振付師・演出家 中村信幸さん

回ご紹介するのはジャズやバレエ、日本舞踊などさまざまなダンスをベースに全国各地で高知よさこい祭りの踊りを指導している振付師 中村信幸さんです。

藤「振り付け師のお仕事っていうのは具体的にどういうことをされるんですか?」

中村「バックダンサーさんの振り付けだったり、あとはミュージカルのダンスのシーンに出てくる振り付けとか構成ですね。
少し前にテレサ・テンの生涯を描いたミュージカルが中国の北京からスタートしまして、香港・上海と公演をしていったんですけれども。もういろいろです。」

首藤「幅広いですよね。」

#ダンスとの出会いは?

藤「ご自身のダンスのきっかけっていうのは?」

中村「物心ついた時からよさこいを踊っていて、僕たちが高校生の頃にはいろんなよさこいの踊り方がたくさんあって“こんなに楽しいんだ!”っていう、もうそれがもっともっと極めたい、いろんなダンスを習いたいと思ったんでしょうかね、その頃。」

#よさこいの醍醐味は?

藤「醍醐味って何ですか? よさこいの。」

村「よさこいの醍醐味ですか? 年に一度のお祭りをすごくみんなが楽しむ、そして1チームが150人くらいいるわけじゃないですか、そこにコミュニティが生まれるんですよね、そしたらいろんな交流がそこでできて気がついたら一生の友達になっていたり・・・。」

首藤「よさこいを通して・・・・。」

中村「はい。」

#よさこい踊りを教わる

村「この鳴子を持って、上から三つ鳴らします。そして歩きながら、1・2・3。はい歩きますよ~。」

首藤「え、あ、はい歩く・・・」

中村「右からせーの、いち、にい、止まる。」

首藤「止まる・・・。」

中村「はい、前きてほいっ。そして左、今度は左足を前にしてはい、これでまた上から3つがきて・・・」

首藤「え、あ、はい歩く・・・」

村「和の踊りじゃないけど、そんな感じとかも。」

首藤「ああ、なるほど! すごいミックスされて。できたら気持ちいいです、きついですけど。」

中村「はい。いろいろとミックスされて。」

首藤「こう伸びている自分、あ、でも自分に酔っちゃだめなんですね。」

中村「自分に酔っていただいて全然大丈夫ですよ。」

首藤「伸びている自分が気持ちいい、みたいな・・・すごい。」

#ダンスを続ける苦労は?

藤「継続してこれたのは何が理由なんでしょうか? 大変なことはなかったんですか?」

中村「もう全然大変でした。食べていけなかったですし。」

首藤「なかなかそれで生計を立てるっていうのは、最初難しいですよね。」

村「難しいですね、当時はもうギャラなんてなかったですもん。もうあってないみたいなもんで、本当にだからお笑い芸人かと思うくらい“すみません、このお弁当余ってたら持って帰っていいですか”って、それをとにかく仲間と分けるっていう。“きょうもらったよ、あのお弁当”って、その当時はみんなでコロッケをたたいて食べてました。」

首藤「えー?」

中村「コロッケをたたいてすっごい伸ばして大きく見せてみんなで、それを食べてましたね。」

首藤「えー、すごい。その苦しい時期もとにかく踊り続けてたんですか?」

中村「踊り続けていただいたそのギャラを自分の足りないダンスの技術に費やすっていう、そういう日々です。」

首藤「それはまた習いに行ったりとか、レッスン費用にあてる?」

中村「そうです。なので、もうお金が残るということはまずなかったですね。」

#踊りを通して伝えたいことは?

藤「踊りを通して伝えたいことはどんなことでしょうか?」

中村「まず僕たちの活動している踊りとかを本当に見ていただいて“うわー楽しそう!”って思わせることですね。伝えられていけることに幸せを感じていて、それを次の人に伝えなきゃ、その次の人もまた次の人に伝えなきゃって幸せの連鎖っていうものをどんどん広げていきたいって思ってます。」

藤「教わってやっぱり体を動かすと最初は恥ずかしいと思ってたのが、実際やってみるとなんでしょうね開放的になってすごく楽しかったです。たぶん一歩踏み入れるとみなさんきっとやりたくなると思います。」

首藤奈知子の「ずっとしこく」取材日記 首藤奈知子の「ずっとしこく」取材日記

「ずっとしこく」第14回は、振付師・演出家の中村信幸さんです。


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