兼題:鰹(かつお) 添削「はじめの一歩!」


◇俳句の正しい表記とは?
●初鰹 浜店同時 土佐だもん   でえくのぼお
●一本刷り 鰹の乱舞 船舞台   無名
●彼頼む 藁焼かつお 食む笑顔   桜 小雪
●鰹買う 売り場行くたびに 言う夫よ 猫宮瓜
●山彦も あしらひ添えて 初鰹   凡夫
●カビが付き 旨みをつくる かつお節 翡翠

<解説>
 五七五の間を空けないのが、俳句の基本的な表記です。
 テレビの俳句番組で三行書き(あるいは二行書き)に
 しているのは、テレビの画面が四角という事情から。
 まずは正しい表記を覚えましょう。

 

●ピンク色した鰹の刺身の食べ方変えなくちゃ ひよとり
<解説>
「四国高知へ遊びに行き、魚料理屋ででた
 かつをの刺身の色にはビックリ。」とのコメント。
 この「ピンク色」は、季語「鰹」の現場でこそ
 味わえるリアリティ。
 が、俳句として読むと少々長いですね。
 それは不要な言葉が入っているから。
 後半「食べ方変えなくちゃ」は作者の感想ですので、
 目の前にある「鰹」をそのまま描写しましょう。

【添削例】 ももいろに透ける鰹の身の美味し

 

●初鰹コロナウイルス飲まないで 掛橋初子
<解説>
「初鰹」と「コロナウイルス」を取り合わせるという
 果敢な挑戦ですが、下五「飲まないで」の
 意味が伝わりにくいのが問題点。
 初鰹を食べて、元気に!というメッセージならば、
 以下のようなやり方もあります。

【添削例】 初鰹食うコロナウイルスに負けぬよう

 

●土佐湾の鰹や満たす高知の胃 野中泰風
<解説>
「高知の胃」と言い放つところに俳諧味があります。
 が、「土佐湾の鰹」と書くと、湾内で獲れたかのような
 ニュアンスがします。
 そしてこの句の場合は、肝となるフレーズから
 展開したほうが得ですよ。

【添削例】 高知の胃満たすや土佐の初鰹

 

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投稿時間:2020年05月16日 (土) 07時55分


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