地域の課題解決や活性化を図るため、2009年に始まった「地域おこし協力隊」制度。多くの若者が都会から地方へと移り住む中で、島根県では3割近くが1年以内に退職している。その原因はどこにあるのか?制度に関わる、地域・隊員・行政の3者の立場から分析する。更に、様々な工夫を凝らし地域のパフォーマンスを最大化する仕事環境を作り上げている事例を紹介。よりよい「地域おこし協力隊」制度との向き合い方を探る。
島根県の主要産業は農業や漁業などの「1次産業」だ。しかし、高齢化や後継者不足といったさまざまな問題に直面し、年々厳しさが増し将来を不安視している人も多い。そうした逆境を乗り越えようと、首都圏を中心に全国で人気を集める県産品を作り出す人達がいる。しまねSuper大使の吉田くんがナビゲーターとなり、ときには自虐的な突っ込みを入れながら、面白おかしくそれぞれの生産現場を追った。
島根県西部・津和野町の左鎧集落。少人数を理由に集落の小学校に廃校の危機が訪れた。住民は「田舎でしかできない子育て」の魅力を発信し、存続を目指してきた。田舎ならではの人のつながりを大切にし、自然の中で生きる力を伸ばす子どもたち。集落の大人は皆で子どもを見守り、育てる。都会に共感の輪が広がり、移住してくる家族も出てきた。しかし教育委員会は廃校の方針を変えない。夏から秋、廃校に立ち向かう集落を見つめる。
今年7月末、島根県西部にある水族館アクアスで、シロイルカの赤ちゃんが誕生した。シロイルカの出産は成功例が少ないため、妊娠がわかった去年9月からアクアスでは過去の出産の映像を飼育員が見直したり、授乳しやすいよう直線距離の長い水槽を新たに設置するなど、万全の準備を行ってきた。そんな努力が実り、赤ちゃんイルカはすくすくと成長している。番組では出産準備から誕生の瞬間、そして一般公開までの舞台裏に密着する。
島根県にある益田東高校野球部は、甲子園に3回出場経験がある強豪チーム。抜群のコントロールを武器にする不動のエースが廣中蒼磨くんだ。廣中くんは生まれつきの難聴。部員全員が50音の指文字を覚え、様々なサインを作るなどして彼を支えてきた。しかし夏の大会を前に、エースの座を脅かされる事態が。そこには耳が聞こえないことを言い訳にする廣中くんの甘さがあった。甲子園を目指す最後の夏、エースと仲間たちの絆の物語。
全国で唯一、県庁所在地に原発がある松江市。
今年3月、原発事故の際に住民避難の指針となる広域避難計画が策定された。
原発に近い地域から順に避難する「段階的避難」が重要な柱とされているが、実行には解決すべき課題が数多くある。また奥出雲町のように避難者を受け入れる側の自治体も、国や県から具体的な指針が示されない中、態勢作りに苦労している。番組では、こうした課題を検証し、原発立地地域としてどう備えるか探る。
出雲大社の遷宮が全国的に注目された去年、
参拝者は800万人を超え周辺の観光地や温泉街は多大な恩恵を受けた。
だが、この賑わいはいつまで続くのか不安も。
そこで「60年に一度の好機」を生かそうと模索が各地で始まっている。
そんな中、典子女王殿下と出雲大社禰宜の千家国麿さんの婚約内定との嬉しい知らせが!
出雲に新たな活気をもたらしてくれると期待が膨らむ。
様々な取り組みや識者の意見から地域活性化の道を探っていく。
“遷宮ブーム”で全国からの参拝者で賑わう出雲大社。
ところが祭られている神さまについては、多くの方が「縁結びの神」と言うばかりで、あまりご存じないようだ。
出雲大社の祭神、大国主神といえば日本神話を代表する神さま。
古事記などに多彩な活躍ぶりが記されている。
日本古来の文化でもある神話が学校教育の現場でも見直されつつある今、アニメーションを交えて神話を読み解き、そこに秘められた日本人の「心」を再発見する。
中でも被害の大きかった名賀(なよし)地区では、アマチュア写真家、岡本国治さん(68歳)が被害の瞬間に立ち会い、その状況を写真に記録し続けていた。
農作業が始まる春。私たちは岡本さんの写真を手がかりに名賀で被災した人たちを訪ねていく。
昔からの生活を取り戻そうと奮闘するその姿と、復興への課題を見つめる。
四季を通して郷土色豊かな祭りが行われている島根県。
豊作を願い、収獲に感謝し、出雲・石見地方の平和を思いながら受け継がれてきた伝統の祭りばかりです。長い時間の流れの中で人々の生活が変化して担い手が少なくなる中でも、みんなが協力し心を通わせる祭りが今もたくさん息づいています。
松江放送局が2年間に渡って取材してきた膨大な祭りの映像資産の中から、地域と人の表情を紹介して多様な魅力に迫ります。
【語り】堀江清市アナウンサー