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しまねっとマガジン 島根特集

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  3. 猫×きくらげ 浜田市で新たな商品開発

猫の形をした
”きくらげ”のレトルト食品

2月22日は「猫の日」。
浜田市で開発されたユニークな猫製品を取材しました。
「猫×きくらげ」のパスタソースや丼の素など、合わせて4種類の味が。

猫ときくらげ、一体どんな関係があるのでしょうか?

開発者の拝上理恵さん

拝上理恵さん
「きくらげは栄養に優れていて、軽作業で女性だけでも栽培ができるという魅力があったので、地域貢献をかねた新しい産業としてきくらげ栽培を始めました。」

きくらげの出荷準備に勤しむ地域の女性たち

4年前に、きくらげの栽培をスタート。
取材にうかがった日は、地域の女性たち3人で、地元の産直市や道の駅に向けて出荷の準備をしていました。作業場は地域の人たちの交流の場にもなっています。

一体、なぜ猫なのでしょう??

それは、拝上さんが大の猫好きだから!! 
家では2匹の猫、もぉちゃん()むさし()と暮らしています。
 

きくらげ生産に取り組む中であることに気づきました…
 

拝上さん

ふと寝ている猫を見たら、猫の耳ときくらげが似ていると思ったんです。
猫の耳のもちもちした触り心地と内側に丸まった形がきくらげとそっくり
なんです。

そこで!「猫の耳」をイメージした
商品を開発

きくらげの和風あんかけ丼

          猫効果もあって、今シーズン(2023年8月~12月)の
          売り上げは全体で3割ほど増えたそうです。

拝上さん

きくらげはマイナーな食材。猫を入り口に多くの人にきくらげの魅力に気づいてほしいと思い作りました。

売り上げの一部を保護猫の支援に

        出雲市にある猫や犬の保護施設では、捨てられた猫など
        約70匹を世話しています。
        中には自力でえさが食べられない猫も。
        さらに、エサ代だけでも月で約20万円かかるといいます。

        そんな猫たちの助けになりたいと拝上さんは、
        きくらげの売り上げでキャットフードを購入し寄付しています。

保護団体代表 原ゆかりさん
「物価高騰で100円200円上がったえさもあれば、1000円上がったものもあるので寄付があるからやっていける活動だと思っています。私たちみたいに行動でできるものと支援してくださる方とが一緒になったらたくさんの猫たちが救えると思うのでありがたいです。」

拝上理恵さん
「愛猫家の私からすると保護猫の問題はすごく切なくなる問題です。なので、この事業の売り上げで貢献できたらと、物資の提供など今進めています。」

活動の輪が広がれば、多くの猫が幸せに過ごせることにもつながります。
浜田産のきくらげが、猫のように多くの方に愛される存在になれるのか今後の活動に注目です!


 

  • 石原菜月

    NHK松江放送局 キャスター

    石原菜月

    きくらげのぷにぷにした触り心地と猫の耳、確かに似ていました!

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